毎月18日 防犯の日
毎月18日は防犯の日。企業や家庭・個人の「安全・安心」を見直してほしいという願いを込めて、セコム株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、「1」を棒に見立てて「棒→防」、「8」を「犯」とする語呂合わせから毎月18日とした。
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防犯とは、一般的には犯罪を未然に防止することを指します。このための活動や施策は大きく分けて、受動的防犯と能動的防犯という二つのカテゴリーに分類されます。それぞれ異なる視点から犯罪防止に取り組むもので、両方がうまく機能することで全体としての防犯効果が高まると言われています。
受動的防犯とは、空き巣や通り魔などの予測しうる犯罪に対して、あらかじめ防御策を講じることを指します。これには建物の防犯や携帯防犯などが含まれます。例えば、シリンダー式の錠がピッキング技術の発達により容易に破られるようになったため、二重施錠や監視カメラとの併用などをもって防犯を強化することが求められています。また、通り魔や暴漢に対処するためにスタンガンや催涙スプレーなどの護身用具を所持することも、受動的防犯の一環と言えます。
一方で、能動的防犯とは、犯罪のおきやすい環境を改善し、結果的に犯罪を防止しようとする動きを指します。地域やコミュニティが主体となって、周辺地域の見回りや声かけを行うなどが具体的な活動となります。これにより、犯罪に対する注意を喚起したり、犯罪者に「この地域は犯罪に寛容ではない」と思わせる効果が期待されます。受動的防犯が犯罪を犯そうとする者に対する対症療法的なアプローチであるのに対し、能動的防犯はその地域の環境(犯罪の起こる要因)そのものを変えていこうとする活動であり、個人ではなく地域や場合によっては市町村レベルでの取り組みが必要とされます。
そしてこれらの防犯活動は、自身や大切な人々の生活を守るためには欠かせないものであり、私たち一人ひとりが意識して取り組むことが求められています。防犯意識を高めることで、自分たちの身を守るだけでなく、安全で安心して生活できる社会を創り出すことにつながるのです。