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~今日は何の日?~

毎月20日 発芽野菜の日

スプラウト

 毎月20日は発芽野菜の日。発芽野菜(スプラウト)のアピールを目的に、株式会社村上農園が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、発芽(20日)」の語呂合わせから、毎月20日とした。

スプラウトの豆知識

 「スプラウト」とは、発芽したばかりの豆類や野菜などのことで、発芽野菜とも呼ばれる。穀類や豆類のスプラウトである「もやし」や大根のスプラウトである「かいわれ大根」などが有名。スプラウトは栄養素が豊富であると言われており、もやしも豊富とまでは言わないがそこそこの栄養が含まれていたりする。

 スプラウトの歴史は古く、中国では5000年前からもやしが食べられていたといわれている。また日本でも平安時代にかいわれ大根が食べられていたと伝えられている。

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 スプラウトとは、発芽直後の植物の新芽を指し、発芽野菜のことを示しています。その特性から、植物が成長を始める初期の段階で、種子の状態では存在しなかった栄養成分やビタミンを自己合成する能力があり、その結果として、これらの新芽は驚異的な栄養価を持っています。例えば、発芽させたえんどう豆である「豆苗(とうみょう)」は、種子の状態と比べてビタミンEや葉酸などのビタミン類が大幅に増加し、さらに存在しなかったビタミンCも含むようになります。

 スプラウトは、植物が未来に向けて蓄えている力を最も集中的に持つため、まさに植物の「赤ちゃん」や「エネルギーの源」と言えます。その豊かな栄養価から「天然のサプリメント」とも形容されます。

 この美味しくて栄養価の高いスプラウトの歴史は古く、ラディッシュやマスタードなどの新芽は欧米で古くから食用にされてきました。また、日本オリジナルのスプラウトとしては「かいわれ大根」があり、これは平安時代の貴族が食した高級食材だったとも言われています。近年では、ブロッコリースプラウトが1997年に米国で開発されたのをきっかけに人気を博し、日本でも1999年に複数種類のスプラウトが発売されてから、その名が広く知られるようになりました。

 また、スプラウトには「かいわれタイプ」や「中間タイプ」、「もやしタイプ」など、多種多様な種類が存在します。それぞれに特徴的な形状や味わい、そして栄養価があります。「かいわれ大根」はピリッとした辛みが特徴でビタミンが豊富、「ブロッコリースプラウト」はマイルドな味わいで、成熟したブロッコリーに比べて健康成分のスルフォラファンを10倍以上含むと言われています。「もやし」は淡白な味わいが特徴で、日本の食文化の中に深く根付いています。

 全体として見て、スプラウトはその栄養価の高さと多様な種類、そして美味しさから、私たちの食生活において重要な役割を果たしているのです。