カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

毎月23日,2月3日 乳酸菌の日

 毎月23日と2月3日は乳酸菌の日。乳酸菌を活用した商品をアピールするために、カゴメ株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、乳酸(23)」の語呂合わせからシンボル的な日として2月3日とし、また、スーパーマーケットなどの店頭で販売促進を通年で行うために毎月23日も記念日とした。

乳酸菌とは

 「乳酸菌」とは、発酵によって糖類から乳酸を生み出し、かつ悪臭の原因となる物質を作らない細菌類の総称で、その数は285種類を超える。あくまで総称であって、乳酸菌という菌がいるわけではない。乳酸菌を用いた食品としては、ヨーグルトやチーズ、味噌、醤油などがある。

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乳酸菌の世界へのご案内

 乳酸菌は私たちの生活に深く結びついた存在で、その一部は私たちの健康に対する多大なる影響力を持っています。乳酸菌はその名の通り、糖類から乳酸を生成する特性を持つ微生物の一群を指し、その存在は私たちの周りの様々な環境、乳製品や植物性発酵食品、海、生物の消化管などに広く分布しています。また、これらの乳酸菌の種類は多種多様で、現在確認されているだけでも285種類以上が存在しています。

 乳酸菌の多様性はその働きにも表れています。この微生物の一部は私たちの腸内で重要な役割を果たし、そこでのバランスが私たちの健康に深く関わっています。この「腸内細菌」というコミュニティは大別して善玉菌悪玉菌、そして中間の日和見菌の3つに分類されます。乳酸菌の一部はこの中で善玉菌として、私たちの健康を支えています。

 善玉菌はヨーグルトやオリゴ糖、食物繊維などを栄養源に増えていきます。一方、悪玉菌はタンパク質や脂質中心の食事、不規則な生活、ストレスなどによって増加します。健康を維持するためには、この腸内のバランス、すなわち善玉菌の割合を増やすことが重要となります。

 その役割を果たすために、特定の乳酸菌はプロバイオティクスとして活用されます。プロバイオティクスは生きたまま腸まで届き、宿主に良い働きをする微生物のことを指します。しかしながら、全ての乳酸菌がプロバイオティクスとしての条件を満たすわけではありません。プロバイオティクスとして利用される乳酸菌は、食品としての安全性、腸内細菌の一員であること、胃液や胆汁に耐えて腸に到達できること、宿主に対して有効な作用を発揮すること、そして食品の形態で有効な菌数を維持できること、などの厳しい条件をクリアしたものだけです。

 乳酸菌はその多様性と、特定の乳酸菌が持つプロバイオティクスとしての可能性から、私たちの健康に対してポジティブな影響を及ぼす可能性がある重要な存在です。その存在を理解し、うまく利用することで、私たちの健康維持や生活の質の向上に貢献できるでしょう。