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~今日は何の日?~

毎月19日 食育の日

 毎月19日は食育の日。「食育」に係る普及啓発活動を、国や地方公共団体、関係団体などが協力して重点的かつ効果的に実施し、食育の一層の浸透を図るための期間として「食育月間」を農林水産省が実施しており、それに加えて、一年を通じて継続的に食育推進運動を展開するために、「食育の日(毎月19日)」を定め、家族揃って食卓を囲むなど実践的なものになるよう配慮しつつ取り組んでいる。

 「食育推進基本計画」により定められたもので、同様に「食を考える月間(1月)」も制定されている。

食育とは

 「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てる、という意味。

 食育基本法(2005年6月制定)では、「生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきもの」と位置付けるとともに、「様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てる」ことであるとしている。

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 食育とは、生活の基本である「食」について、知識を獲得し、食物を選択する力を育て、健全な食生活を実現する人間を育てることを目指す教育の一分野です。食育は、私たちの生活が自然の恩恵と人々の努力によって支えられていることに対する理解と感謝の念を深めることを通じて、健康や文化的な生活を推進する重要な役割を果たしています。

 食育基本法は、食育に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、現在及び将来にわたる健康で文化的な国民の生活と豊かで活力のある社会の実現に寄与することを目的として、2005年に制定されました。これにより、食育は生きる上での基本と位置付けられ、知育、徳育、体育の基礎となるべきものとされました。

 その上で、食育の推進には、国民一人一人が「食」についての意識を高め、信頼できる情報に基づく適切な判断を行う能力を身に付けることが求められます。これにより、心身の健康を増進する健全な食生活を実践することが可能になると同時に、自然の恩恵の上に成り立つ国民の食生活や、「食」に関わる人々の様々な活動への感謝の念や理解が深まることが期待されています。

 また、現代社会においては、食料安全保障上のリスクが増大していることから、食育の重要性はさらに高まっています。食料・農林水産業・農山漁村の持つ役割や食料自給率向上の意義を理解し、それぞれが主体的に支え合う行動を引き出すことが求められています。政府は、食に関する感謝の念と理解、食料自給率の向上への貢献を促すため、様々な体験活動や適切な情報発信を通じて、自然に生産者等に対する感謝の念や理解が深まるような施策を推進しています。

 食育は単に「食べる」ことを学ぶだけではなく、その背後にある環境、文化、経済等を理解し、感謝の念を持つことを含みます。この全体的な視点から「食」を考えることが、私たち一人一人が健康で豊かな生活を送るための基盤となるのです。

記念日とかいろいろ

省庁などが作った記念日