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~今日は何の日?~

毎月8日 果物の日

 毎月8日は果物の日。おやつに果物をと、全国柑橘宣伝協議会落葉果実宣伝協議会が制定した。

 日付は、「お(8)つ」の語呂合わせから、毎月8日とした。

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 果物は、植物が生産する甘いまたは酸っぱい食品で、様々な形、大きさ、色、香りを持っています。これらは種子の保護と拡散に役立つ役割を果たしており、その多くが鮮やかな色を持つことで動物による食物としての引き立て役を果たし、種子の散布に一役買っています。

 果物はその栄養価が高く、ビタミン、ミネラル、食物繊維、抗酸化物質など、健康に対する多くの利点を提供します。多くの果物は、ビタミンCやビタミンAのような重要な栄養素の豊富な供給源であり、さらにポリフェノールと呼ばれる抗酸化物質も含まれています。これらの栄養素は、体の免疫機能の強化、皮膚の健康の保持、老化の遅延、疾病の予防などに役立つことが科学的に証明されています。

 世界中には無数の果物の種類が存在し、それぞれが独自の特性と風味を持っています。リンゴ、バナナ、オレンジ、ブドウ、イチゴなどは、世界中で広く認知されている一般的な果物です。また、マンゴー、パパイヤ、ザクロ、ドラゴンフルーツなどの熱帯果物も人気があります。

 これらの果物は生食するだけでなく、ジュースやスムージー、デザート、サラダなど、様々な料理にも使われます。一部の果物は加熱調理にも適しており、リンゴや梨はパイやタルトの具材に、バナナは焼き菓子に使用されることもあります。また、果物はジャムやジェリー、コンポート、ドライフルーツとして保存することも可能で、これにより果物の風味と栄養素を長期間にわたり楽しむことができます。

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 日本人は比較的少ない果物を消費しています。その歴史的な理由として、果物が一般的な食品ではなく特別な贈り物や贅沢品として扱われる傾向があったことが挙げられます。

 現在、日本では130種類以上の果物が栽培されています。その多くは海外から導入され、日本の気候や土壌に適応するために改良されました。地域によって育てやすい果物は違っており、その原因として気候が関係しています。

 過去には、日本人の果物の消費量は増えていましたが、1970年代には生産量が需要を超え、新しい果物へのシフトが始まりました。その後、生鮮果物の消費が減少し、果汁の消費が増えました。最近では、健康志向の高まりにより果実飲料の消費が減少しています。

 一方、食料自給率では果物の寄与度は比較的小さいです。輸入量が多い果物はバナナやパインアップルなどで、これらの果物の消費が増えています。それでも、全体の果物の自給率は約40%で安定しています。