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~今日は何の日?~

毎月8日 米の日

 毎月8日は米の日全国農業協同組合が制定した。

 日付は、米を作るためには八十八の手がかかると言われていたこと、「米」の字を分解すると八十八になることから、毎月8日とした。

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 米は、その大部分がアジアで栽培されている穀物であり、世界の人々にとって主要な食糧源の一つとなっています。特に、日本、中国、インド、フィリピンなど、アジアの多くの国や地域では、米は伝統的な食事の中心を成す主食です。また、アフリカや南アメリカの一部でも米は重要な食糧源となっています。

 米は、主に水田で栽培され、収穫後に脱穀・精米されて食用に供されます。脱穀とは、籾(もみ)から種子部分を取り出す作業のことで、精米とは、種皮や胚芽を取り除いて白米を得る作業のことを指します。白米は炊飯によって調理され、そのまま食べられるほか、おにぎりや寿司、お茶碗蒸し、炊き込みご飯など、さまざまな料理に使用されます。

 また、米からは酒(特に日本酒)、ワイン、ビールなどのアルコール飲料を製造することもできます。さらに、米は米粉として加工され、パンや麺、菓子などにも使われます。また、もち米はもちに加工され、日本の伝統的なお菓子や料理に使われることが多いです。

 米には栄養価が高く、特にエネルギー源となる炭水化物が豊富で、ビタミンB1、B2、B3、鉄、カリウムなどのミネラルも含まれています。しかしながら、精米すると、胚芽やぬかに含まれるこれらの栄養素の一部が失われます。そのため、全粒米や玄米、胚芽米などの非精白米が栄養価の高い食事を求める人々に推奨されることがあります。

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 日本には約240万5,000ヘクタールの田が存在し、これは全耕地面積の54.4%を占めています。この田で栽培される稲は、イネ科の一年草で、その種子が米となります。稲は成長・成熟し、子実が結実して穂からもみが実ると、収穫期に刈り取られます。刈り取られたもみは、脱穀されてわらの部分が除かれ、次にもみすりされて玄米ともみがらに分けられます。そして、玄米は精米されて精米とぬかに分けられ、精白の度合いによって五分づき米、七分づき米、白米などの種類になります。

 稲には大きく分けてジャポニカ(日本型イネ)、インディカ(インド型イネ)、ジャパニカ(ジャポニカとインディカの中間型)の三つの種類があり、それぞれ特徴と主な生産地域があります。日本米の起源は福建米であろうとされており、その栽培が始まったのは約3,000年前の縄文時代とされています。

 稲が日本に伝わった経路については複数の説が存在しますが、大陸部から東シナ海を渡って伝わったことは確かとされています。また、お米が日本中に広く食されるようになったのは第二次世界大戦後で、それ以前は麦、ひえ、あわなどの雑穀と混ぜて食べられていました。戦争中から戦後にかけては米が貴重品となり、人々はさまざまな食物で飢えをしのぎました。しかし、戦後、稲作に力が入れられ、生産量は戦前を大きく上回り、お米は日本人の主食となりました。