毎月30日 味噌の日
毎月30日は味噌の日。全国味噌工業協同組合連合会が制定した。
日付は、
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味噌は、日本の伝統的な発酵食品で、大豆、塩、麹(米、麦、大豆など)を主な原料として製造されます。その起源は古代にさかのぼり、中国や朝鮮半島から伝わったとする説が一般的ですが、独自に進化したものであるとする考え方も存在します。
みその原点と日本への伝播
古代中国の醤が根源とされ、文字としても中国の古代文書に現れることから、これがみその原点とされています。日本においては縄文時代からどんぐりなどを用いた「縄文みそ」のような食品が存在したことが確認されています。温暖多湿な日本の国土条件は、発酵食品の製造に適していたのかもしれません。渡来人によってみその製法が伝えられたとする説もあります。
日本におけるみその進化
飛鳥時代にはすでに庶民の生活に欠かせない食品となっていたとされ、官許による未醤や醤の商いが存在していました。平安時代には「三代実録」などで味噌という文字が現れ、奈良時代には鑑真和上がみそのもととなる食品を携えて来日したことが記録されています。現在でも造られている浜納豆、大徳寺納豆などはこの流れを汲むものとされています。
国際的な視点
みそは日本の食文化だけでなく、アジア全体において重要な位置を占めています。中国の辣醤、豆板醤、韓国のコチュジャンなども似た発酵調味料であり、その土地土地に根づいて民族の味覚と食生活のベースとなっています。これらの調味料が連なる「調味料ロード」が形成され、東南アジアのニョクマム、ナンプラなどの魚醤にまでつながっているといえるでしょう。
みその多様性とその文化的背景は、食の歴史と人々の暮らしの中での重要な役割を物語っており、その風味と健康への効用が高く評価される日本の代表的な発酵食品です。