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~今日は何の日?~

2月 北方領土返還運動全国強調月間

 2月は北方領土返還運動全国強調月間。昭和61年に、返還運動を推進するための地域基盤として各都道府県に設置されている県民会議の全国会議において、全国で返還要求運動をより積極的に展開するために設けられたもの。

 このほかにも、「北方領土の日(2月7日)」がある。

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北方領土は、北海道の北東に位置する歯舞群島、色丹島、国後島、及び択捉島から成る一帯で、日本の固有の領土です。これらの島々は、歴史的にも一度も外国の領土になったことがなく、日本人によって開拓された地域です。しかし、第二次世界大戦終了直後の1945年にソ連軍によって占拠され、現在もロシアの不法占拠が続いています。

日本政府は、北方四島の返還を一日も早く実現するために、外交交渉を粘り強く進めています。平和条約締結に先立ち、我が国固有の領土である北方四島の帰属問題を解決することが対露外交の基本方針です。また、日露間では1993年の東京宣言において、「北方四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結する」という共通の交渉指針を確認しています。

北方領土の帰属問題の根拠としては、歴史的事実と国際法上の根拠が挙げられます。18世紀末からは江戸幕府の直轄地として開拓され、樺太千島交換条約においても領有が明確化されました。また、サンフランシスコ平和条約での千島列島への領土権放棄は北方領土には該当せず、米国政府もこれを明らかにしています。

この重大な領土問題を解決するため、政府と民間が一体となり、広報・啓発、交流推進などの施策を推進している状況です。北方領土問題の解決は、国際法と公正、歴史的事実に基づいた平和的な手段によって迎えるべきであり、日本政府はその実現に向けた努力を継続しています。

 北方領土とは、日本の北海道の北東に位置する歯舞群島、色丹島、国後島及び択捉島から成る領域で、歴史的にも国際的な取り決めからも日本固有の領土であるとされています。特に、1945年の第二次世界大戦終了直後、ソ連軍により不法占拠され、問題が複雑化しています。

歯舞群島

 歯舞群島は、北海道根室半島の延長線上に位置し、貝殻島、水晶島、秋勇留島、勇留島、志発島、多楽島などの島々から成り立っています。名称の由来はアイヌ語で「流氷のある島」で、自然豊かな地域です。

色丹島

 色丹島は歯舞群島の北東22kmに位置しており、緑に覆われた丘陵が連なり、本州などでは見られない自然が広がっています。名称の由来はアイヌ語で「大きな集落のある地」とされています。

国後島

 国後島は、火山島で十数箇所の温泉が存在し、最高峰である爺爺岳や景勝地であるろうそく岩などの観光地があります。名称の由来はアイヌ語で「草の島」とされています。

択捉島

 択捉島は、国後島の北東22.5kmに位置する全長204kmの火山島で、日本の最北端であるカモイワッカ岬があります。鮭や鱒などの水産資源に恵まれています。名称の由来はアイヌ語で「岬のあるところ」です。

 北方領土の開拓は、1635年の松前藩による調査から始まり、ロシア人の進出を受けて幕府が本格的に経営に取り組みました。近藤重蔵らの活動を通じて本土の行政が移入され、航路や港の整備が始められました。これらの島々は、日本人によって開拓され、住み続けた場所であり、その歴史と自然、文化が深く結びついています。北方領土問題の解決は、日本国民にとっても非常に重要な課題であり、今後の国際交渉における進展が期待されています。

記念日とかいろいろ

省庁などが作った記念日