1月1日 元日
1月1日は元日。
1948年に公布・施行された「国民の祝日に関する法律」で制定されるまでは、皇室行事の四方拝にちなんで「
ちなみに四方拝とは、元日の早朝に天皇が宮中で天地四方の神々を拝んで五穀豊穣などを祈る祭祀で、現在も行われている。
年・月・日の3つの始まりの日であることから「
正月について
大抵の地域では「三が日」(~1月3日)または「松の内」(~1月7日または15日)までを「正月」としている。
正月の「正」には「はじめ」や「もと」等の意味がある。
もともとは春の訪れを祝っていたのが正月の始まりであり、かつて日本では立春の日を正月としていた。「迎春」や「新春」という言葉はその名残で今でも使われている。
正月の風習
若水
若水とは、一家の主人か長男が元日の朝に井戸や川から汲んでくる水のこと。
この水を神棚にお供えし、お茶にして飲む。このお茶は「福茶」と呼ばれており、邪気払いや若返りの力をがあるとされていた。
年神
読み方は「としがみ」。「歳神」とも書く。元旦に降りてきてその年の五穀豊穣と家内安全、一年分の新しい魂を与えてくれるとされている。正月に飾る「門松」は年神を家に迎えるための目印で、「鏡餅」は年神の御神体として捧げられる。ちなみに、年神を迎えることができておめでたいから正月には「おめでとう」と挨拶するようになった。
門松
門前の左右に飾る一対の竹と松のこと。玄関に向かって左が雄松、右が雌松。年神が降りてくるときの目印として松を立てていたのがその始まりとされる。平安時代中期頃には門松があったことが確認されている。
竹:まっすぐ伸びることから長寿の意味
松:冬でも枯れないことから、生命力の強さを表す。また長寿の象徴でもある。
南天:「難を転じる」
うらじろ:心に裏表がない
元日と元旦の違い
「元旦」は「元日」と「元日の朝」という両方の意味を持っていたが、現在では専ら「元日の朝」という意味で使われている。また、1月1日か3日までを三が日、7日(地域によっては15日)までを松の内と呼んでいる。ちなみに、現在「正月」は三が日または松の内を指す言葉して使われているが、もともと旧暦の1月を指す言葉だった。
