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2月1日 琉球王国建国記念の日

 2月1日は琉球王国建国記念の日。1425年2月1日に中国の明王朝の宣徳帝が琉球王国の尚巴志を王として認定したという書簡が琉球の交易記録書「歴代宝案」の中にある。これが琉球王国が対外的に認定された日付が確認できる最古の文書であることから沖縄県観光事業協同組合が制定し、日本記念日協会が認定した。

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 琉球王国は、日本の南西部に位置する琉球諸島に存在した王国で、約570年前の1429年に成立し、約450年間にわたり存在しました。

 その起源は奄美諸島から八重山列島にかけての地域で、約3万2千年前から人々が住んでいたとされています。琉球諸島には先史時代を経て、12世紀頃に政治的勢力が現れ、各地の「按司」と呼ばれる豪族が台頭しました。1429年に尚巴志(しょうはし)が主要な按司を統括し、統一権力を確立。これが尚家(しょうけ)を頂点とする琉球王国の始まりとなりました。

 その後、琉球王国は独自の国家的一体化を果たし、首里城を中心に海洋王国へと発展していきました。中国、日本、朝鮮、東南アジア諸国との外交・貿易を通して、文化的にも非常に豊かな国でした。この文化交流は、現代の沖縄文化にも大きな影響を与えています。

 琉球王国の歴史には、1469年のクーデターによる大きな政権交代があります。金丸(かなまる)が政権を奪取し、尚円王(しょうえんおう)と名乗りました。これ以後の王朝を「第二尚氏王統」と呼び、約400年にわたり続いたのです。

 1609年に薩摩藩による侵攻があり、以後270年間、琉球王国は中国の支配下にありつつも、内実は薩摩と徳川幕府の従属国であるという微妙な国際関係の中で存続しました。この独特の国際関係は、琉球王国の政治・文化にも影響を与え、その独特の地位を形成しました。最終的に、1879年に明治政府によって沖縄県が設置され、琉球王国は滅亡しました。

 琉球王国の豊かな文化と深い歴史は、その遺産とともに未でも息づいています。