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2月2日 つぼ漬の日

壺漬け
引用元:Wikipedia

 2月2日はつぼ漬の日。つぼ漬を全国にPRするために、漬け物、総菜、調味料などを製造販売している株式会社新進が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(2)(2)け」の語呂合わせ鹿児島ではこの時期につぼ漬の原材料である大根の新物が出回るという理由から、2月2日とした。

壺漬けの豆知識

 「壺漬け」とは、干し大根を杵や瓶などで叩いて繊維をほぐした後、壺で塩漬けにして寝かせた漬物のこと。塩の代わりに醤油をベースとした調味料に漬けることもある。南九州に伝わる漬物。壺を使っていたから壺漬けと呼ばれるようになった。

 似たような漬け物に沢庵があるが、沢庵が大根を切らずに塩とぬかに漬けるのに対し、壺漬けは大根を細かく切って塩または醤油ベースの調味料を入れた壺に漬けるという違いがある。

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壺漬け(つぼづけ)と山川漬の概要と製法

 壺漬け(つぼづけ)は、鹿児島県など南九州地方の伝統的な漬物で、干し大根の刻み醤油漬けの一種です。この名称は、もともと壺で塩漬けにされていたことから来ています。壺漬けは昭和40年代に製法が変化し、現在では「壺漬け」と「山川漬」の二つの異なる漬物に区別されています。

 壺漬けは、本来は干し大根を壺で塩漬けにしたものでしたが、昭和40年代に南九州産の沢庵漬けが人気になり、生産量が追い付かなくなったため、タンクで醤油漬けにする製法が普及しました。この壺漬けはべっこう色で、粒が小さく、パリパリした歯ごたえが特徴です。癖がなく万人に受ける味であるため、最近では全国的に流通し、和風の外食メニューや弁当類の口直しとして用いられることも増えています。

 山川漬は、12月から1月にかけて寒干しした大根を臼に入れ、塩をまぶしながら杵で突き、それを甕壺に隙間なく詰め込んで半年間発酵させた漬物です。この漬物は独特の味、色、臭いがあり、鹿児島県指宿市山川地区が発祥の地とされています。全国的に流通している壺漬けに比べて熟成度が高く、鹿児島県などでは根強い人気があるものの、観光土産品として細々と販売されています。山川漬は1991年(平成3年)度に「鹿児島県ふるさと認証食品」に定められました。

 壺漬けと山川漬の製法と特徴を通して、南九州地方の食文化の多様性と伝統が感じられます。特に、壺漬けの製法変化が現代の食文化にどう組み込まれているのか、山川漬の伝統的な製法がどのように地域に根付いているのか、それぞれの特色が際立っており、日本の多岐にわたる漬物文化の一端を垣間見ることができる興味深い漬物です。