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~今日は何の日?~

2月5日,6日,7日 ニゴロブナの日

ニゴロブナ
引用元:Wikipedia

 2月5日,2月6日,2月7日はニゴロブナの日。ニゴロブナを全国にPRし、後世に伝えていくために、滋賀県高島市が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(2)(5)(6)(7)」の語呂合わせから2月5日、2月6日、2月7日とした。

ニゴロブナの豆知識

 ニゴロブナは 琵琶湖固有亜種で、琵琶湖やそれに流入出する河川、用水路などに生息している。「鮒ずし」に使われている。漢字で書くと「煮頃鮒」または「似五郎鮒」。

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 ニゴロブナは、コイ目コイ科コイ亜科に分類されるフナで、日本の琵琶湖固有亜種です。全長は約35cmに達することがあり、他のフナ種と比べて頭部が大きく、体高が低い特徴を持っています。角ばった下あごや腹縁の角張りが特徴で、形態的にはナガブナに似るとされています。

生態と生息環境

 ニゴロブナの生態は非常に興味深く、仔稚魚は琵琶湖のヨシ帯内部や水草の豊富な内湾に生息し、成魚は夏季には浅瀬、冬場は深層に潜むことが知られています。食性は主に動物性プランクトンに依存するものの、成長の過程で食性が変化し、雑食性を示すことがあります。繁殖期は4月から6月にかけてで、水草に産卵し、2-3年で成魚となります。

文化と利用

 この魚は、滋賀県の伝統的郷土料理である鮒寿司の原料として珍重され、特にたくさんの卵を持ったメスが珍重されます。お正月などのめでたい席での料理としても喜ばれることから、地域の文化と深く結びついています。

資源の減少と保護活動

 昭和40年ごろには500トン程度の漁獲量があったニゴロブナですが、その後急激に減少し、平成9年には18トンにまで低下しました。この減少の原因として、外来魚の影響や産卵繁殖場所の減少、瀬田川洗堰の操作による水位の急激な低下などが指摘されています。

 滋賀県では、稚魚の放流やヨシ帯の造成など、資源回復に努めており、外来魚等の脅威のない水田を利用して稚魚を育成し、琵琶湖への放流も行っています。このような取り組みにより、ニゴロブナの漁獲量は増加傾向にあるものの、不安定な状況が続いており、引き続き保護と管理が重要な課題となっています。

 ニゴロブナは、その独特の生態と地域文化との関わり、そして保全の課題を通じて、人々と自然との共生の象徴とも言える存在であります。琵琶湖の美しい自然環境とともに、今後も大切にされるべき魚であると言えるでしょう。

鮒ずし

 1500年の歴史を誇るなれ寿司(魚を塩と米飯で乳酸発酵させた食品)の一種で、郷土料理百選にも制定されている滋賀県の伝統的な発酵食品。春先に漁獲されたニゴロブナを塩漬けにし、土用の頃に取り出し、塩抜きしてご飯につけ込んで乳酸発酵が進んだ正月の頃に取り出し、ハレの日のご馳走としている。

 しかし現在ではニゴロブナの漁獲量が激減しているため、ゲンゴロウブナやギンブナで代用した鮒ずしも多く作られている。

記念日とかいろいろ

地方自治体が作った記念日