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2月11日 仁丹の日

仁丹
引用元:森下仁丹

 2月11日は仁丹(じんたん)の日。森下仁丹株式会社の創業115年と現本社に移転して満100年になることを記念して、森下仁丹株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、1893年2月11日が創業日であることと、「仁丹」の発売日が1905年2月11日であることから、2月11日とした。

仁丹とは

 仁丹とは、16種類の生薬を配合して丸め、銀箔でコーティングした口中清涼剤。森下仁丹が販売している。特に口臭予防や二日酔いに効果がある。

 森下仁丹は創業以来ずっと2月11日に主力商品を発売している。

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 仁丹は、森下仁丹が発売している伝統的な口中清涼剤であり、日本の医薬部外品として親しまれています。この製品は、桂皮や薄荷脳を含む16種類の生薬を精選して配合し、その丸薬を銀箔でコーティングするという独特の方法で製造されています。銀箔でのコーティングは、銀の持つ殺菌効果を利用して、製品の保存性を向上させる目的があります。

 仁丹のパッケージには特徴的な「大礼服マーク」が描かれており、このマークは多くの人々に親しまれています。また、そのロゴは「JINTAN」というローマ字で示されているが、海外の市場に応じて名称が変わることもあることから、その普及度の高さが伺えます。さらに、その名前「仁丹」は、儒教の教えである「仁」と、良薬や丸薬を意味する「丹」を組み合わせたもので、これは藤沢南岳と西村天囚の助言を受けた創業者、森下博が命名しました。

 歴史を振り返ると、仁丹は1905年に「懐中薬」として発売されました。その後、何度も改良が加えられ、1929年には現在の形の銀粒仁丹が登場しました。発売当初、仁丹はその予防効果を前面に打ち出しており、特にコレラという病気の予防を強調していました。この当時の日本では、医療水準がまだ十分ではなかったため、毎日の予防として仁丹を服用するという考え方が普及し、その結果として仁丹の人気は急上昇しました。

 また、仁丹はその広告活動も非常に積極的であり、様々な手法を用いてその名前を広めました。大阪や東京などの主要都市に巨大な広告塔を建設し、飛行機を使用してビラを撒いたりするなど、その宣伝活動は多岐にわたっていました。このような取り組みを通じて、仁丹は日本国内だけでなく、海外でも多くの人々に愛される存在となりました。

 仁丹は、その独自の製法や長い歴史、そして広告活動を通じて培われたブランド力により、今日でも多くの人々に支持されています。気分不快や口臭、二日酔いなどのさまざまな症状に対しての効能があり、日常生活の中で手軽に利用できることから、多くの方々の健康をサポートしています。

生薬

 薬としての効果を持つ植物や動物、鉱物を加工したもの。胡椒や人参も実は生薬の一種で、他にも冬虫夏草やドクダミなどの種類がある。

 ちなみに、いくつかの生薬を混ぜ合わせて作った薬が漢方薬。