カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

2月11日 干支供養の日

 2月11日は干支(えと)供養の日。一年間大切に飾られ、厄を払ってくれた干支置物に感謝し、また元の土に還す日とするために、陶磁器メーカーの株式会社中外陶園が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、漢字の「土」が「十」と「一」で出来ていることから、立春明け最初の11日ということで、2月11日とした。

 干支の置物には厄払いの効果があり、家の中に飾る事で厄除けになると言われている。

◆◆◆

 干支供養とは、私たちの日常生活を見守り、心をなごませてくれる干支置物に対する感謝の気持ちを形にしたものです。干支は、12の動物のサイクルで繰り返される伝統的な暦の周期であり、毎年、その年の干支にちなんだ置物が家庭や商店などで飾られます。しかし、一年が終わり、その干支の役目が終わると、多くの人々は次の干支の置物を求め、前の年の置物の処分に困ることがあります。

 中外陶園は、多くの干支置物を製造するメーカーとして、このような置物の処分に困っている人々のために「干支供養」を提供しています。役目を終えた干支置物は、感謝の気持ちを込めて元の土に還されることを目的としています。この供養は、薬師窯との深い縁を持つ宝泉寺の住職によって執り行われ、干支置物たちは丁寧に供養されます。

 供養祭は毎年2月11日、土の日・土の時に行われると言われています。この時期は、新しい干支が始まる前の静かな時期であり、前の年の干支に感謝の気持ちを込めて供養するには最適な時期と言えるでしょう。この供養を通じて、私たちの日常生活を支えてくれる干支置物に感謝の気持ちを伝え、新しい年を迎える準備をすることができます。

 干支供養は、私たちの暮らしと伝統を大切にし、物に感謝の気持ちを持つ日本の精神を反映したものと言えるでしょう。私たちが日常で何気なく手に取るものにも、感謝の気持ちを持つことで、より豊かな心の生活を送ることができるのではないでしょうか。