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~今日は何の日?~

2月1日 フレイルの日

 2月1日はフレイルの日。記念日を通してフレイルの概念、予防の重要性を多くの人に認識してもらい、健康長寿社会を実現してもらおうと、一般社団法人スマートウェルネスコミュニティ協議会日本老年学会、一般社団法人日本老年医学会日本サルコペニア・フレイル学会がが共同で制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、フレイ(201)ル」の語呂合わせということで、2月1日とした。

フレイルとは

フレイルとは従来「虚弱」と呼ばれていたものを身体の虚弱だけでなく、口腔、心、社会参加などそれぞれに、また複合的に生じる要介護に向かう加齢変化を総合的に取りまとめるために2014年に提唱された概念。

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 フレイルとは、高齢期における脆弱性の状態で、多面的な要素を含む概念であると理解されています。日本老年医学会により、2014年に提唱されたこの言葉は、高齢者の「老衰」、「衰弱」、「脆弱」を表すものとされており、高齢化社会の重要な課題となっています。

 少子高齢化が進展する中、高齢者の要介護状態の増加は社会的に大きな問題となっており、その背景にあるのがフレイルです。これは、生理的予備能力の低下による脆弱性の増加を指し、健常状態から要介護状態への中間的な段階として認識されています。フレイルには、筋力の低下による動作の俊敏性の喪失などの身体的問題だけでなく、認知機能障害やうつなどの精神・心理的問題、独居や経済的困窮などの社会的問題も包括される概念で、その多面性が注目されています。

 特に重要なのは、フレイルは「虚弱」としての不可逆的な印象ではなく、早期発見と適切な介入によって健常状態に戻る可能性があるとされる「可逆性」が包含されている点です。日本老年医学会は、「虚弱」に代わって「フレイル」という言葉を使用する合意を得て、その定義や診断基準の検討を進めています。これにより、フレイルの早期発見と適切な介入による一次、二次予防が進展し、高齢者の生活機能の維持・向上、そして介護に関わる費用の減少が期待されています。

 この動きは、高齢者のQOL(生活の質)の向上を図るための重要なステップであり、日本が高齢社会のフロントランナーとして、フレイルの意義を周知し、適切な対策を進めることが、社会全体の健康増進に貢献すると考えられています。

記念日とかいろいろ

健康の記念日