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2月14日 ふんどしの日

ふんどしの日

 2月14日はふんどしの日。ふんどしの普及と人々のふんどしに対する理解と関心を高めることを目的に、一般社団法人日本ふんどし協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(2)(1)(4)」の語呂合わせから2月14日とした。

ふんどしの豆知識

 ふんどしがいつから穿かれていたのかハッキリとは分かっていないが、少なくとも1400年前には存在していたことが分かっている。ふんどしはかなり昔の物という印象も強いが、第二次世界大戦後に西洋化が進むまではそこまで珍しいものでもなかった。

 ふんどしは男が穿くものというイメージが強いが、タンポンやナプキンが普及するまでは「お馬」と呼ばれるふんどし状の生理帯を使用していた。ちなみに現在使われているような生理用品が普及しだしたのは今からわずか50年ほど前で、意外と最近のことだったりする。

 寝るときはふんどしを履くと、普通の下着のようにゴムによる締め付けがないため、血行が良くなり、冷え症やむくみなどの対策になり健康に良いのだとか。

 漢字で書くと「褌」と書く。

◆◆◆

 ふんどしは、日本の伝統的な下着であり、多くの人々にはお祭りなどでの純白の「六尺ふんどし」を思い浮かべることでしょう。しかし、実際には「越中ふんどし」や「もっこふんどし」といったさまざまな種類が存在し、それぞれ異なる形状や機能を持っています。日常的に使用されるふんどしは、過去には男性の仕事着としても機能していました。

 江戸時代には、ふんどしは大工や魚屋、物売りといった職人や商人にとっての作業着の役割を果たしていました。浮世絵にもふんどしを露出した庶民の姿が数多く描かれており、その時代にはふんどしを恥じる文化は存在しなかったのです。しかし、文明開化の時代に入ると、外国人が日本にやってきて、彼らがふんどしを着た男性の姿に驚いたことから、ふんどしに対するイメージが少しずつ変わり始めました。明治維新や第二次世界大戦後の敗戦は、ふんどし文化に大きな影響を与え、今日では一般的にはあまり良いイメージを持たれていないのが実情です。

 しかし、ふんどしには多くの健康面での利点があります。締め付けが少ないため、体の血行を妨げませんし、皮膚呼吸も妨げることなく、体温調節も自然に行われます。特に、寝るときにふんどしを着ることは、身体に良いとされています。締め付けの強い下着に比べ、ふんどしは適度な冷たさを感じさせ、身体が熱を産生しようとすることで、内蔵の働きが活発になります。きっと、この健康面での効果を知ったら、多くの人々が再びふんどしに興味を持ち始めるでしょう。

 歴史の中でのふんどしの変遷や、その健康面でのメリットを知ることで、古くからの日本の文化を再評価するきっかけとなるかもしれません。ふんどしは、単なる下着以上の文化的な価値を持っています。今、一度失われたふんどしの魅力を再発見し、新しい世代にもその価値を伝えていくことが重要だと感じます。

記念日とかいろいろ

衣服の記念日