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2月17日 千切り大根の日

千切り大根の日

 2月17日は千切り大根の日。日本の伝統食である千切り大根の良さを広く知ってもらうために、乾燥野菜食品メーカーのこだま食品株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、千切り大根の生産が2月に最盛期を迎えること「千」の字を「二」と「1」に見立て、「切」の字の「七」とを合わせて2月17日とした。

千切り大根の豆知識

 千切り大根とは、千切りにした大根を乾燥させたもので「切り干し大根」とも呼ばれている。乾物の中では戻す時間が短く灰汁が少ないため扱いやすい。また、戻すと重量は約4倍になる。主な産地は宮崎県で、年間2500~3000トンほど生産されている。食物繊維を始め、カリウムやカルシウムなどのミネラル類も多く含まれている。

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切り干し大根の魅力と利用

 切り干し大根は、ダイコンを細長く薄く切った後、乾燥させた日本の伝統的な乾物です。特に西日本では「千切り大根」とも称され、京都の地域ではその独特な形状から「軒しのぶ」という名前で親しまれています。

 この乾物は、秋の終わりから冬にかけて収穫されたダイコンを利用して作られることが一般的です。寒さが厳しい時期に製造することで、高品質な切り干し大根が生まれます。その特徴として、戻す時間が短いことや、灰汁が少ないため扱いやすい点が挙げられます。また、戻した際には元の重量の約4倍に膨れるため、少量で多くの料理に利用することができます。

 切り干し大根には、その切り方や乾燥方法により、様々なバリエーションが存在します。例えば、縦に四つ割にしたものは「割り干し大根」として知られ、長崎県の特産品としては、大根を茹でた後に乾燥させた「ゆで干し大根」や、寒風や氷点下の気候を活用した「凍み大根」、「寒干し大根」があります。これらの乾物は、日常の食生活において、さまざまな料理の材料として利用されています。

 切り干し大根は、そのまま醤油や酢をかけて食べることもできますが、日本の家庭料理においては、煮物やサラダ、おひたしとしても楽しむことができます。特に、尾張地方を中心とする名古屋では「花切大根」という名で親しまれており、その名の通り、桜の花びらに似た形状が特徴です。

 切り干し大根の魅力は、そのシンプルながらも深い味わいだけではありません。実際には、栄養的な面でも非常に価値が高く、特に食物繊維やカルシウムが豊富に含まれています。このため、健康を意識する方々にとっては、きっと欠かせない食材となるでしょう。