2月20日 キヌアの日
2月20日はキヌアの日。キヌアの普及、国産キヌアの栽培促進、食育や地域おこし、キヌアを通した国際交流、国際協力活動などを進めるために、日本キヌア協会が制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、国際連合が2013年2月20日に「国際キヌア年」の開幕式典を開催したことと、2016年2月20日に日本キヌア協会が発足したことから、2月20日とした。
キヌアとは
キヌアとは、南米アンデス山脈の標高3000m近くに生育する植物で、雑穀に分類される。その他の雑穀と同様に栄養価が高く、特にマグネシウム、リン、鉄分などミネラルやビタミンB類を多く含む。とは言え、あくまで米や小麦などと比較して栄養価が高いというだけで、豆類の方が栄養価は高い。
かつてNASAが理想的な宇宙食の素材の一つとして評価し、「21世紀の主要食になる」と発表したことで注目度が高まった。主要生産国はボリビアやペルー。
ちなみに現在の日本の生産量はほぼ0と言っていいほどに少ない。
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キヌアは、南アメリカ・アンデス地方に原産する擬似穀類で、アカザ亜科の1年草に分類されます。この穀物は、数千年にわたり地元の人々にとって重要な食糧源として利用されてきました。特にインカ文明の時代には、その高い栄養価から“母なる穀物”として尊重され、文明を支える主要な食材の一つとして利用されていました。
近年、その優れた栄養価から、キヌアは世界中でスーパーフードとして注目を浴びるようになりました。2013年には国連が「国際キヌア年」と制定し、その重要性を世界に伝えました。キヌアは、たんぱく質や食物繊維、ミネラル、ビタミンを豊富に含んでおり、特にリジンというアミノ酸や、鉄、マグネシウム、葉酸などの栄養素が豊富です。また、グルテンを含まないため、グルテンアレルギーの方にも適しています。
キヌアの最大の特徴は、その優れたアミノ酸バランスです。9種類の必須アミノ酸を全て含むことから、そのタンパク質の質は牛肉や鶏肉、卵と同等とされています。これにより、キヌアはベジタリアンやビーガンの食事の中でも、良質なタンパク質源としての役割を果たしています。
味や食感についても、キヌアは多くの人々に受け入れられるものとなっています。淡白でクセがない味わいであり、ぷちぷちとした独特の食感が特徴です。また、調理法も非常にシンプルで、“茹でる”や“炊く”だけで簡単に食べられます。これにより、サラダやスープ、メインディッシュの具材としても利用されるなど、多様な料理に対応する食材としてのポテンシャルを持っています。
近年、キヌアはその栄養価の高さから、国際連合食糧農業機関やアメリカ航空宇宙局などの機関にも注目されています。特に飢餓や栄養不良の問題を解決するための食材として、その有望性が高まっています。きっと、キヌアはこれからも私たちの食生活に欠かせない存在となるでしょう。