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~今日は何の日?~

2月20日 尿もれ克服の日

 2月20日は尿もれ克服の日。尿もれに関する認識を高めてもらうことを目的に、尿もれを克服した人たちで結成した元患者の団体ひまわり会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、尿(2)も(=too)(2)(0)」の語呂合わせから2月20日とした。

尿漏れの豆知識

 尿漏れの患者は意外と多く、健康な女性の4人1人、30歳以上の女性では3人に1人と言われている。また、男性も2割から3割程度が尿漏れ患者と言われている。

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 尿もれ、または「尿失禁」とは、意図せず尿が漏れてしまう状態を指します。驚くべきことに、健康な女性の4人に1人が尿もれの経験者であり、30歳以上の女性では3人に1人が尿もれに悩むとされています。尿失禁は実際には多くの人が経験しているにも関わらず、受診する人は少ないのが現状です。

 尿失禁の種類には、「腹圧性尿失禁」、「切迫性尿失禁」、「溢流性尿失禁」、そして「機能性尿失禁」があります。特に、咳やくしゃみ、身体の動きなどの腹圧がかかる際に尿が漏れる「腹圧性尿失禁」は、尿失禁の中でも6割以上を占めています。この腹圧性尿失禁の主な原因は、妊娠や出産による骨盤底の緩みに関係しています。

 尿失禁の治療方法は多岐にわたります。腹圧性尿失禁には、骨盤底筋を強化する「骨盤底体操」や、尿道を固定する「TVT手術」が効果的です。手術は短時間であり、体への負担も少ないため、多くの方が安心して受けることができます。一方、切迫性尿失禁には、薬物療法や骨盤底筋体操、低周波治療などが行われます。

 尿もれは多くの人が悩む問題でありながら、十分な知識や理解が広まっていない現状があります。しかし、きっと適切な治療やケアを受けることで、その悩みは大きく軽減されるでしょう。自分の体としっかり向き合い、必要な場合は医療機関での相談を積極的に行うことで、より質の高い生活を手に入れることができるのです。