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2月28日 エッセイ記念日

エッセイ記念日

 2月28日はエッセイ記念日。エッセイストの元祖と言われているフランスのミッシェル・ド・モンテーニュの誕生日(1553年2月28日)にちなんで、木村治美エッセイストグループが制定し、日本記念日協会が認定した。

エッセイの豆知識

 エッセイとは、筆者の体験や知識を元に、感想や思想などを文法的な形式に囚われずに書かれた文章のことを指す。日本語では「随筆」とも呼ぶ。エッセイの先駆者はミッシェル・ド・モンテーニュであるとされているが、世界最古のエッセイと呼べる作品は清少納言の「枕草子」であるとされている。また、この他にも「方丈記」や「徒然草」などもエッセイに当てはまる。

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 エッセイ、または随筆、は筆者の体験や知識をもとに、その感想や思考を自由に綴った文章の形式を指します。この文学形態は、形式的にも内容的にも非常に多様性があり、その定義は一様ではありません。日本のエッセイの範疇には、清少納言の「枕草子」や「方丈記」、「徒然草」など、古典文学の名作も含まれます。

 一方、西洋のエッセイの歴史は、フランスのミシェル・ド・モンテーニュの『エセー』にその起源を見ることができます。彼は自らの考えや経験を率直に表現することで、この新しい文学形態を確立しました。この流れは、イギリスのフランシス・ベーコンによって引き継がれ、英語の散文文学の成熟に大きく貢献しました。特に18世紀から19世紀にかけて、雑誌などの定期刊行物にエッセイが掲載されることが増え、多くの読者に愛されるようになりました。

 エッセイの魅力は、その自由度の高さと、読者と筆者との直接的なコミュニケーションを可能にする点にあります。筆者の独自の視点や感じたことを、ありのままに伝えることで、読者はその思考や感情に共感することができます。私自身も、多くのエッセイに触れる中で、その深さや広がり、そしてその独特の魅力に何度も心を打たれてきました。時には考え方が変わることもあり、新たな視点を得ることができるのもエッセイの魅力の一つです。