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~今日は何の日?~

2月2日 VRの日

 2月2日はVRの日。かつて"VR"という文字には「ヴァーチャル・リアリティ」「仮想現実」などの補足説明が必要だったが、1968年の誕生から50周年となった2018年にはその意味が通じるようになったことを記念して作られた日。VRの技術や魅力を更に多くの人に知ってもらうために、一般社団法人ロケーションベースVR協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、両手でピースサインを作り、左手の中指を少し外に曲げたポーズは2と2を表すようにも見えながら"v"と"r"にも見えることから、2月2日とした。

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 バーチャル・リアリティ(VR)は、コンピューター技術によって構築された仮想的な空間で、人々が現実であるかのように感じることができる革新的な技術です。これは、コンピューターによって提供される視覚、聴覚、時には触覚などの感覚刺激を通じて、人々が体験する人工の環境を構築します。

VRの進化と利用

 VRは、過去数十年にわたって急速に進化しました。初めての商業化の試みは1990年代にありましたが、当時の技術的制限により失敗しました。しかし、2010年代に入って第2次VRブームが起き、画期的な商用化が進みました。これにより、高品質のVR体験が一般に広くアクセス可能になりました。

 VRは、さまざまな分野で利用されており、最も一般的な用途はコンピューターゲームやエレクトロニック・スポーツ(eスポーツ)などのエンターテイメントです。特にeスポーツの分野では、シューティングゲームや球技などの競技が有名で、大会も開かれています。

応用分野

 VRの応用範囲は、エンターテイメントの世界だけにとどまりません。新型コロナウイルスの影響で試合の観戦に人が集められない状況下でも、仮想空間を通して試合を観戦する手段として活用された事例があります。また、5G通信の普及により、遠隔地でのロボット操作や仮想の空間を現実であるかのように知覚させる応用なども進んでいます。

文化と歴史

 バーチャル・リアリティは文化的にも重要な存在であり、初めてこの概念が登場したのは1935年のSF短編小説でした。以来、文学や芸術などの分野でも表現の手法として用いられ、シュルレアリスムの詩人アントナン・アルトーによってさらに発展しました。

 これらの進展と共に、バーチャル・リアリティは人々の生活の中でますます重要な役割を果たし、人類の認知を拡張する革新的な技術として認識されています。その概念は、拡張現実(Augmented reality)や複合現実(Mixed reality)といった他の関連技術にもつながっており、未来の技術の発展と共にさらなる可能性を秘めています。