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2月10日 フルートの日

フルートの日

 2月10日はフルートの日。記念日を通じてフルートの魅力をもっと多くの人に知ってもらい、演奏を始めるきっかけの日になればと、国内のフルートメーカーと楽器販売店などで構成する日本フルート普及推進協議会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(2)ルー(10)」の語呂合わせから、2月10日とした。

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 フルートは、その麗しい音色と繊細な表現力で、多くの音楽家や音楽愛好者から愛されてきた楽器です。歴史を遡ると、フルートは管楽器の中で最も古い歴史を持っていると言われており、ヨーロッパの旧石器時代には、動物の骨で作られた横笛が使用されていました。この横笛は、現代のフルートの遠い祖先として位置づけられます。

 ルネッサンス時代の16世紀頃から、現在のオーケストラでよく見られるフルートの原型が広まり始めました。この時期、フルートという言葉は、横向きに構える笛だけでなく、縦向きに構える笛、つまりリコーダーにも使われていました。18世紀半ば、バロック音楽の時代まで、リコーダーが主にフルートと呼ばれていました。

 現代でのコンサート・フルートの形状は、18世紀にドイツのフルート奏者テオバルト・ベームによって大きく改良され、現在の形に近づきました。この改良により、フルートはさらに高い運動性を持ち、表現の幅も広がりました。そして、さまざまなジャンルの音楽、特にオーケストラや吹奏楽、ジャズやボサノバなどでソロ楽器として頻繁に使用されるようになりました。

 フルートの材質としては、洋銀、白銅、銀、金、プラチナ、木材などが使用されています。それぞれの材質には独特の音色や特性があり、演奏者の好みや使用目的に応じて選ばれます。例えば、洋銀や白銅製のフルートは初心者に向いているとされ、銀製のものは中級者以上の方におすすめされることが多いです。

 フルートは、その美しい音色と豊かな表現力で、長い歴史を通じて人々の心を捉えてきました。現代でも、その魅力は色あせることなく、多くの音楽家や聴衆に愛され続けています。

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