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~今日は何の日?~

2月20日 アレルギーの日

 2月20日はアレルギーの日。石坂公成・照子夫妻がアレルギーの原因物質であるIgE抗体を発見したことを記念して、1995年に公益財団法人日本アレルギー協会が制定した。

 日付は、石坂公成・照子夫妻がIgE抗体を発見し、その成果を米国アレルギー学会で発表した日(1966年2月20日)にちなんで、2月20日とした。

 また、同時に「アレルギー週間」も制定した。

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 アレルギーとは、私たちの体が持つ防御システムである「免疫」という仕組みが、特定の物質に過剰に反応してしまう現象を指します。私たちの身のまわりには、食物、花粉、ダニなど様々なアレルゲンと呼ばれる物質が存在し、これらが体内に取り込まれると、体はこれを異物とみなし、排除しようとします。この免疫反応の中で、異常な反応が生じることでくしゃみ、発疹、呼吸困難などのアレルギー症状が現れます。

 アレルギーには様々な種類があり、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、花粉症、気管支喘息などが代表的です。特に小児期には、これらの疾患が特定の順序で出現することが知られており、これを「アレルギー・マーチ」と呼びます。この現象は、乳幼児期のアトピー性皮膚炎から始まり、その後食物アレルギーや気管支喘息、花粉症などへと進行することが多いのです。

 アレルギーの原理として、体内に取り込まれたアレルゲンに対して「IgE抗体」という物質が作られることが知られています。この過程を「感作」と言います。感作が成立すると、再度同じアレルゲンが体内に入ると、IgE抗体がこれに結合し、化学伝達物質を放出することでアレルギー症状が引き起こされるのです。

 アレルギーの予防や治療のための研究は日々進められており、その中で得られた新しい知見は医療の現場で活用されることで、患者さんの日常生活の質の向上に貢献しています。私たちの周りには数多くのアレルゲンが存在しており、それらと上手に付き合っていくことが、健康な生活を送るための一つの鍵となるでしょう。

記念日とかいろいろ

日本アレルギー協会が作った記念日

健康の記念日