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2月6日 フンドーダイ・煮物の日

煮物の日

 2月6日はフンドーダイ・煮物の日。記念日を活用して煮物文化を普及させようと、醤油や味噌などの製造販売を手がける株式会社フンドーダイが制定し、日本記念日が認定した。

 日付は、煮る(26)」の語呂合わせから、2月6日とした。

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 日本の煮物文化は、古くからの食文化の一つで、その深い歴史と多様なバリエーションがあります。煮物は、具材をだし汁や調味料とともに煮込む調理法で、日本料理の代表的な料理の一つとされています。

 煮物の特徴は、季節感を大切にし、その時々の旬の食材を使用する点にあります。野菜、魚、肉など様々な素材が用いられ、それぞれの食材の風味を引き出しながら、調和のとれた味わいを作り出します。

 調理方法としては、素材を煮る際に使うだし汁や調味料の選び方、火加減、煮る時間などが重要で、これによって食材の風味や食感、見た目などを調節します。だしの取り方、使用する調味料(醤油、みりん、酒など)によって、地域ごとの特色ある煮物も存在します。

 日本の煮物には、煮魚煮物椀煮込み料理など多岐にわたる種類があります。例えば、「おでん」は、大根やこんにゃく、卵などの具材をだし汁でゆっくりと煮込む冬の代表的な煮物で、地域ごとに異なる特色が楽しめます。また、「すき焼き」や「しゃぶしゃぶ」などの鍋料理も、煮物の一種とされ、親しまれています。

 煮物の調理においては、盛り付けの美しさも重視されます。日本の美意識を反映した、季節の食材を使った煮物の器への盛り付けは、視覚的な楽しみを提供し、食事を一段と豊かにしています。

 また、煮物は保存が効くため、日本の家庭料理としても重宝されています。時間をかけて煮ることで、素材の旨みが増し、翌日に食べると更に味が深まると言われることもあります。

 日本の煮物文化は、四季折々の食材を活かし、素材本来の風味を大切にしながら、色彩や形、味わいなど全体の調和を重視しています。家庭の食卓から高級料亭まで幅広く楽しまれ、日本人の食生活に欠かせない存在となっています。