カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

2月12日 乳酸菌のくすりの日

 2月12日は乳酸菌のくすりの日。記念日を通して乳酸菌の腸内環境を整える力などをより多くの人に知ってもらい、健康づくりに役立ててもらおうと、乳酸菌の研究や医薬品の製造販売などを手がけるビオフェルミン製薬株式会社が制定し、日本記念日が認定した。

 日付は、ビオフェルミン製薬の創立記念日(1917年2月12日)から、2月12日とした。

◆◆◆

 乳酸菌は、私たちの日常の食生活に欠かせない存在となっています。これは、炭水化物を消費して乳酸を生成する微生物群の総称で、身体の健康をサポートする多岐にわたる効果を持っています。特に、腸内環境のバランスを整えることによる健康維持がその主要な役割として知られています。

 古代から人々は、漬物や乳製品などの食品を通して、無意識のうちに乳酸菌を摂取してきました。しかし、乳酸菌の健康効果やその関係についての研究は20世紀初頭から本格的に始まりました。特に、オランダのアントニー・ファン・レーウェンフックやフランスのパストゥールの研究が、乳酸菌の科学的な理解の基盤を築いてきました。

 乳酸菌の中でも、特に注目されているのがビフィズス菌やアシドフィルス菌です。これらは、腸内の悪玉菌の増殖を抑制し、善玉菌の増殖をサポートする役割を果たします。このような作用により、乳酸菌は腸内環境を酸性に保つことで、腸の腐敗や発炎を予防し、健全な腸内環境を維持します。

 また、近年の研究では、乳酸菌が免疫機能の向上、中性脂肪やコレステロールの低下、さらには食中毒の予防やアレルギー疾患の改善にも関与していることが明らかになってきました。特に、ロシアのメチニコフが提唱した「乳酸菌による不老長寿説」は、乳酸菌の摂取と健康・長寿との深い関係を示唆するもので、多くの人々の関心を引きつけています。

 これからも、乳酸菌の更なる研究とその効果の発見が進むことを期待しています。