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3月2日 ご当地レトルトカレーの日

カレーライス

 3月2日はご当地レトルトカレーの日。全国各地にあるレトルトカレーを通して各地域の魅力をより多くの人に知ってもらうために、一般社団法人ご当地レトルトカレー協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、「カレーの日」が1月22日で「レトルトカレーの日」が2月12日であることから、1月→2月に続いて3月、22日→12日に続いて2日で、3月2日とした。

ご当地レトルトカレーとは

レトルトカレーの中でも特に「地域の魅力を伝えるためのレトルトカレー」を指します。

どんな食材でも美味しく包み込んでくれる「カレー」の特性を活かし、有名銘柄牛の近江牛や松阪牛、貴重な蝦夷鮑から、ほしいもやメロンといった、一見カレーには合わなそうな奇抜なものまでそれぞれの特産品が盛り込まれた、たくさんの「ご当地レトルトカレー」が各地域から発信されています。

生産者・販売者にはそれらのカレーを美味しく食べてほしいという思いに加え、「地域の特産品を知ってほしい」「地域を知ってほしい」「地域に興味をもってほしい」という願いもあり、さらにその先には「地域に足を運んでほしい」という強い思いがあります。

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 「ご当地レトルトカレー」とは、日本各地の地域の魅力を伝えるために作られた特色あるレトルトカレーのことを指します。カレーはその独特の特性を持ち、さまざまな食材との組み合わせを可能にしています。この特性を活用し、有名な銘柄牛や地域特産の珍しい食材、果ては一見カレーには合わないと思われる食材までを取り入れています。そして、その背後にはただ食べて楽しむだけではなく、地域の特産品やその土地自体をもっと知ってもらい、興味を持ってもらうという強い思いが込められています。

 ご当地レトルトカレーは、地域の特産品やその地域の魅力を広めるための重要なツールとして位置づけられています。日本全国のすべての都道府県から、さまざまなバリエーションのレトルトカレーが発売されており、約2000種類ものカレーが流通していると言われています。これにより、消費者はカレーを通じて、今まで知らなかった地域の特産品やその地域自体を知る機会が増えます。そして、それが更なる興味や訪問のきっかけとなり、地域活性化につながる可能性があります。

 ご当地レトルトカレーは、日常の食事として楽しむだけでなく、その土地の文化や歴史、そして人々の想いに触れることができる特別な存在です。これは、単なる食事以上の価値を持っています。食べることを通じて、地域の魅力や文化に触れ、その先にある深い物語や背景を知ることができる。これは、食文化の中でも非常にユニークで魅力的な側面であり、多くの人々にとって新しい発見や驚きをもたらすものとなっています。

レトルトカレーの豆知識

 気密性のある容器に詰めた食品を加圧加熱殺菌する技術のことを「レトルト技術」と言う。レトルトカレーとは、この技術により作られたカレーのことで、一般的にはアルミ箔を利用したパウチが使用されている。「レトルト(retort)」とは「加圧加熱殺菌釜」のことで、「パウチ(pouch)」は「袋」という意味。

 レトルトパウチ食品は、元々はアメリカ軍が軍用携帯食として開発したのがその始まり。その後、NASAのアポロ計画において、宇宙食として採用されたことにより注目されたが、すでに冷蔵庫が普及していたこともあり、当時レトルトパウチ食品は全く人気が出なかった。

 日本では1968年に世界初のレトルトカレーである「ボンカレー」が大塚商品から発売された。しかし発売当時はあまり人気が出なかったが、1970年代に入ると次第に浸透していった。

記念日とかいろいろ