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~今日は何の日?~

3月3日 三輪車の日

三輪車

 3月3日は三輪車の日。三輪車の良さを見直してもらうために、幼児用三輪車、自転車、子供乗物などを手がけるアイデス株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、3と3で三輪車をイメージしやすいこと気候的に外遊びに向き始める時期であることから、3月3日とした。

三輪車の豆知識

現在の日本では、幼児用三輪車の安全性を担保するものとして、財団法人製品安全協会が定める安全基準があり、この基準に適合した製品には「SGマーク」が付けられているので、参考にすると良い。

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 三輪車は、多くの子どもたちが成長の過程で触れる乗り物の一つであり、その存在は子どもたちの身体的、心理的発展を大いに促進します。具体的には、三輪車に乗ることは子どもの体幹を鍛える機会となります。体幹は日常の基本的な動作、例えばしゃがむ、立ち上がる、歩くなどに関与しており、特に三輪車の乗車中には「腸腰筋」という筋肉が鍛えられるのです。この筋肉は体の運動機能全体に影響を及ぼし、その発達は6歳までに90%ほど達成されると言われています。

 また、三輪車のペダルをこぐ動作は、子どもたちの下半身の筋力を向上させるだけでなく、バランス感覚も養います。このペダリングの経験は、後に自転車への移行をスムーズにする上で非常に役立ちます。さらに、ハンドルを握ることで上半身の筋力も鍛えられ、方向転換の際には目と手の協調動作が必要となるため、手と目の連携も向上します。

 しかし、三輪車のメリットは身体的な発展だけに留まりません。子どもたちは三輪車に乗りながら、数々の困難に立ち向かい、それを乗り越える経験を積みます。これは子どもたちの自信や達成感を育み、他者との関わりの中での社会的スキルも発達させます。

 三輪車は多様なタイプが存在し、子どもの成長段階や使用環境に合わせて選ぶことができます。特にベビーカータイプや補助棒付きの三輪車は、小さな子どもでも安全に乗車することができるように設計されています。そして、折りたたみ式の三輪車は収納や持ち運びが簡単で、家庭の生活スタイルや条件に合わせて選択することができます。

 しかしながら、三輪車にもいくつかの注意点があります。例えば、三輪車の車体は一般的に重く、子どもが自分で持ち運ぶのは難しいことがあります。そのため、軽量なものを選んだり、折りたためるタイプを選ぶことで、これらの課題を緩和することができます。また、ペダルをこぐ動作は一見シンプルに見えますが、初めての子どもにとっては難易度が高く、継続的な練習が必要となります。その過程での挫折や困難は、親としてサポートすることで、子どもの成長を後押しする大切な瞬間となるでしょう。