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3月3日 春のちらし寿司の日

ちらし寿司

 3月3日は春のちらし寿司の日。ひな祭りの定番メニューであるちらし寿司をさらに多くの人に食べてもらうために、株式会社あじかんが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、ちらし寿司はひな祭りの食べ物として人気があることから、3月3日とした。

ちらし寿司の豆知識

 ちらし寿司の誕生については諸説あるが、その中の一つに1654年に備前(現・岡山県)で出された「一汁一菜令」がキッカケとなったという説がある。この年、備前で大洪水が起きたため、当時の藩主・池田光政が倹約の為に汁物以外の副食を一品に制限する「一汁一菜令」を出した。しかし庶民からしてみれば災害復旧で疲れる中の食事制限などたまったものではなく、これに対抗するために、出来る限りたくさんの具材を混ぜ込んだ寿司を「一菜」として食べるようになったそうだ。

 ちなみに「ちらし寿司」の由来は、様々な具を「散らす」という意味から、ちらし寿司と呼ばれるようになった。地域によっては「五目ずし」や「ばら寿司」と呼ばれることもある。

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 ちらし寿司は、日本の伝統的な料理の一つで、色とりどりの具材が盛り込まれた美味しい混ぜご飯です。この料理の起源は古く、1654年の備前(現在の岡山県)の大洪水をきっかけとする説があります。当時、池田光政公による「一汁一菜令」という倹約令が発令され、災害復旧のため食事にも制約がかかった中で、人々は様々な具材を駆使して美味しく食事を楽しもうと工夫しました。その結果、さまざまな具材を混ぜ込んだご飯が生まれ、それがちらし寿司の原型とされています。

 ちらし寿司の具材は多岐にわたりますが、レンコン、ゴボウ、ニンジンなどの根菜類や、干瓢、干し椎茸などの乾物が中心となります。また、きんし玉子や甘く炊いた高野豆腐をトッピングすることで、さらに風味や栄養価を豊かにすることができます。これらの具材は、日常の食生活で取り入れるのが難しいものも多いため、ちらし寿司を食べることで、バランスの良い栄養を取り入れることができます。

 また、ちらし寿司は彩りが重要な要素とされています。ニンジンの鮮やかな赤、レンコンの清潔な白、干し椎茸の深い黒、そしてきんし玉子の鮮やかな黄色など、さまざまな色が組み合わさり、食卓を華やかに彩ります。さらに、桜でんぶのピンクや絹さやの緑など、季節感を出すための彩りも加えられることが多く、食欲をそそるだけでなく、目でも楽しむことができます。

 ちらし寿司はお祝い事や特別な日に食べられることが多いですが、その起源を考えると、人々の工夫と愛情、そして困難な状況を乗り越える力が詰まっていると感じます。日常の中でのちょっとした幸せを噛み締めながら、美味しく、健康的に、そして心温まる料理を楽しむことができるのが、ちらし寿司の魅力です。

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