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~今日は何の日?~

3月4日 差し入れの日

残業時間
引用元:VORKERS

 3月4日は差し入れの日。「差し入れ」を啓蒙することで、社内コミュニケーションの活性化を促し、業務効率のアップやモチベーションアップなどを図るために、日本残業協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、この頃が多くの会社で決算前の繁忙期であることと、差し(34)入れ」の語呂合わせから、3月4日とした。

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 残業とは、労働者が所定の勤務時間を超えて労働を行うことを指します。多くの国や企業では、所定の労働時間を超えた部分については、通常の給与よりも高い割増賃金が支払われることが一般的です。この制度は、労働者の過度な労働を抑制し、また過労による健康被害や労働事故を防止するためのものとして導入されました。

 しかし、経済的な要請や業務の繁忙さ、人手不足などの要因で、多くの労働者が長時間の残業を強いられる場面も少なくありません。特に近年、過労死という悲しい事例が報道されることも増え、企業や社会全体が残業時間の削減やワークライフバランスの重要性について再認識するようになりました。

 多くの国や地域では、過度な残業を防ぐための法的な取り組みも進められています。例えば、労働基準法や労働契約法を通じて、残業に関するルールや上限時間を設定し、それを超える残業は違法とされています。また、健康や生活の質の観点から、企業内での働き方改革が進められ、フレックスタイム制度の導入やテレワークの推進など、多様な働き方を実現するための取り組みも進められています。

 残業自体は、短期的な業務のピークや緊急事態に対応するための有効な手段として捉えられることもあります。しかし、それが常態化することで生じる健康リスクや家庭やプライベートとのバランスの崩れは、長期的には企業の生産性や労働者のモチベーションにも悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、残業の是非を問わず、その背景や原因を深く理解し、適切な対応を求めることが重要です。

残業の豆知識

 残業には大きく分けて「法内残業」と「法定残業」の2種類がある。「法内残業」とは、労働基準法で定めた1日8時間以内、週40時間以内という範囲内で、職場ごとに定められた労働時間を超える残業を行うことを言う。法内残業なら割増賃金を支払う必要がない。
 これに対して「法定残業」とは、労働基準法で定めた範囲を超えている場合であり、越えた時間については25%の割増賃金が支払われることになっている。

 ちなみに、日本人の平均残業時間はおよそ50時間らしい。