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~今日は何の日?~

3月4日 酸蝕歯の日

 3月4日は酸蝕歯(さんしょくし)の日。酸蝕歯を広く社会的にアピールするために、グラクソ・スミスクラインのブランドであるシュミテクトが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(3)(4)歯」の語呂合わせから、3月4日とした。

酸蝕歯とは

 酸蝕歯とは、食事によって発生した酸によって歯を覆っているエナメル質が溶かされている状態のことで、冷たいものが歯にしみる・歯が黄ばむ・歯の先端が透けてくるなどの症状が出てくる。対策方法としては、炭酸飲料や柑橘類、ワインのような酸性の強い食品を控える、食事後30分間は歯磨きをしない、などがある。

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 酸蝕歯、または酸蝕症とは、食べ物や飲み物に含まれる酸の影響で歯のエナメル質が浸食されて摩耗する現象を指します。この症状は、多くの人々が想像するよりも日常的に見られるものであり、しばしばその影響は見過ごされがちです。歯のエナメル質は非常に硬いが、酸にさらされると一時的に軟化し、この状態でのブラッシングや物理的な刺激によって、エナメル質が削れやすくなります。

 日常の食生活の中で、酸を含む食品や飲料を摂取することは避けられません。健康的とされる果物やフルーツジュースも、酸を多く含んでいます。さらに、炭酸飲料やワイン、サラダドレッシングなども酸を含むため、これらを頻繁に摂取することで、酸蝕歯のリスクが増大します。また、胃酸の逆流や一部の薬剤の影響も酸蝕の原因となることがあります。

 酸蝕歯の初期症状としては、歯の光沢の喪失や黄ばみ、歯の先端の透明化などが挙げられます。進行すると、歯の感度が高まるなどの不快な症状を引き起こすことも。しかし、日常のケアと正しい知識を持つことで、これらのリスクは大きく減少します。

 エナメル質のケアと酸蝕からの予防のためには、酸性食品の摂取後、すぐに歯を磨かず、一定の時間をおいてからブラッシングすること、強く磨かないこと、また適切なフッ素含有の歯磨き粉を使用することなどが推奨されます。また、定期的な歯科受診を行い、専門家のアドバイスを受けることで、酸蝕歯を未然に防ぐことができます。

 酸蝕歯は、予防と早期発見が鍵となる症状です。日常の食生活やケアの中で、酸蝕歯についての知識を持ち、適切な対処を心がけることで、健康な歯を保つ手助けとなるでしょう。

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