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3月5日 安藤百福の日

カップヌードル

 3月5日は安藤百福の日。インスタントラーメンを発明した安藤百福(あんどう ももふく)の「人間にとって一番大事なのは創造力であり、発明、発見こそが歴史を動かす」という思いを伝えたいと、日清食品ホールディングス株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、安藤の誕生日が1910年3月5日であったことから、3月5日とした。

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 安藤百福は、日本の食品産業に革命をもたらした実業家として知られています。彼の名を冠する日清食品の創業者として、インスタントラーメン「チキンラーメン」やカップ麺「カップヌードル」を開発し、世界中の食卓に新しい選択肢を提供しました。

 彼の原点は日本統治時代の台湾で、出生名は呉 百福(ご ひゃくふく、ゴー・ペクホク)と言いました。戦後の混乱の中、1948年に彼は日清食品を設立。そして、大阪府池田市の自宅敷地内で、インスタントラーメンの開発に情熱を注ぎました。安藤はインスタントラーメンに対して独自の5つの要件を設定し、これらを満たす商品の完成を目指しました。それは、おいしさ、保存性、簡便さ、安価さ、そして安全性でした。

 安藤は日々の開発において数多くの挑戦と失敗を繰り返しましたが、その中で彼は多くの革新的な方法や技術を生み出しました。特に麺を高温の油で揚げる「瞬間油熱乾燥法」は、インスタントラーメンの品質と風味を大きく向上させるキーテクノロジーとなりました。

 1966年、アメリカでの経験を元に、カップヌードルの開発に着手。これは、容器が包装材料、調理器具、食器の3役を果たすという画期的な商品でした。カップヌードルは1972年のあさま山荘事件を契機に大ヒットとなり、日清食品は食品産業におけるその地位を不動のものとしました。

 安藤百福の業績は、単なる商品の開発以上のものでした。彼の情熱、独自の哲学、そして絶え間ない挑戦の姿勢は、多くの人々に大きな影響を与え、食品産業の未来を切り開きました。彼の生涯は、夢を追い続けることの大切さ、そしてそれを実現するための努力の価値を教えてくれるものとなっています。

カップヌードルの豆知識

 1958年に発売した世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」、1971年に発売した世界初のカップめん「カップヌードル」などを発明した安藤百福は、「インスタントラーメンの父」と呼ばれている。

 2016年でカップヌードルが発売されてから45年、「カップヌードル」ブランドが世界販売400億食を達成した。

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