3月8日 鯖すしの日
3月8日は鯖すしの日。創業100年を数える老舗のすし店「すし慶」が制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、「
さば寿司の豆知識
中国地方や近畿地方などに多く見られる郷土料理。京都の棒ずし、大阪のバッテラ、和歌山の押し寿司やなれ寿司などが有名。
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鯖寿司は、日本の美味しさと文化の象徴ともいえる伝統的な郷土料理であり、その名の通り、鯖を主成分とした寿司です。特に、京都の鯖寿司は有名で、その歴史は古くから京都の家庭で大切な祭りや行事の際に作られてきました。京都、海から遠い地域では、日本海側の若狭地方から山越えで運ばれてきた鯖が主原料として使用されてきました。このルートは「鯖街道」として知られ、鯖寿司の文化が根付いている背景にはこの歴史的な交通ルートが影響しています。
また、岡山や広島にも独自の鯖寿司文化があります。岡山では、古来から山陰地方の海産物の流通が発展していたため、鯖寿司が広まったとされています。特に岡山県新見市では、現在でも大都市の百貨店で新見名物として取り扱われるほどの人気を誇っています。広島県では、特に安芸高田市や東広島市西条地域で人気があり、独特の「姿寿司」というスタイルがあります。広島の鯖寿司文化も、その地域特有の風味や製法があり、多くの人々に愛されています。
鯖寿司の製法やスタイルは、地域や家庭によって異なりますが、そのどれもが日本の食文化の中で大切に受け継がれてきたものです。鯖の独特の旨みと酢飯の組み合わせは、多くの日本人の舌を魅了し続けています。鯖寿司を味わうことは、日本の歴史や文化を感じる絶好の機会でもあります。次の機会に、ぜひともこの伝統的な味を堪能してみてください。