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~今日は何の日?~

3月9日 脈の日

 3月9日は脈の日。脳卒中に関する正しい知識の普及と予防、患者の自立と社会参加の促進を目的に、公益社団法人日本脳卒中協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(3)(9)」の語呂合わせから、3月9日とした。

 不整脈の一種である心房細動が原因で起こる脳梗塞は死亡率が高く重い後遺症を残すことが多い。しかし、適切な管理をすることで脳梗塞の6割は予防出来ることから、その予防法の1つとして脈のチェックを呼びかけるのが目的。

脳卒中とは

 脳卒中とは、脳動脈の障害により急激に意識を失って倒れ、運動・言語などの障害が現れる疾患の総称で、「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」に分けることができる。その症状には、意識障害、運動障害、平衡障害、視野障害など様々な種類がある。国内の年間死者数は10万人を超え、全死亡者数の8~9%に及ぶ。

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 脳卒中は、脳の血流が急激に途絶えることで発生する疾患であり、この結果、脳の一部が酸欠状態となり、神経細胞が損傷または死滅することが特徴です。脳卒中の原因となる主要な危険因子には、高血圧、糖尿病、不整脈(特に心房細動)、喫煙、過度の飲酒、高コレステロール血症などが挙げられます。これらの危険因子を管理することによって、脳卒中のリスクを大幅に低減することができます。

 高血圧は脳卒中のリスクを大きく高める要因として知られています。それに続いて、糖尿病も脳血管の健康に大きな影響を及ぼします。不整脈の中でも、特に心房細動は、血液が心臓内で滞留し、血栓ができるリスクを増加させます。また、喫煙や過度な飲酒は血管を収縮させ、高コレステロールは動脈硬化を引き起こす原因となります。

 これらの危険因子を予防・管理するための具体的な方法として、塩分や脂肪分の摂取を控えめにする食事、適度な運動、肥満の予防が推奨されています。特に、日常の食事において、塩分や脂肪分を適切に摂取することは、血圧やコレステロール値を適切な範囲内に保つのに非常に効果的です。

 さらに、脳卒中が発症した場合の迅速な対応が重要です。脳卒中の初期症状を感じた際は、すぐに医療機関に受診することで、回復の見込みを高めることができます。脳卒中の予防や早期発見、そして適切な治療は、命を救うだけでなく、後遺症を最小限に抑えるためにも非常に重要です。このような理由から、脳卒中に関する知識を持ち、日常生活の中で適切な生活習慣を心がけることが、健康な生活を維持するための鍵となります。

記念日とかいろいろ

健康の記念日