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3月9日 雑穀の日

 3月9日は雑穀の日。日本古来からの主食の原点とも言える雑穀の素晴らしさについて、より多くの人に知ってもらうため、日本雑穀協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(3)っこ(9)」の語呂合わせから、3月9日とした。

雑穀の豆知識

雑穀

 日本雑穀協会は、雑穀とは「日本人が主食以外に利用している穀物の総称」であると定義しているが、豆類や大麦などを含めるかどうかで意見が合われることもあり、明確な線引きは出来ていない。

 一般には、米・小麦・大麦を除く穀類及び擬似穀類のことで、具体例を上げると「蕎麦」や「モロコシ」、「粟」「ヒエ」などが当てはまる。

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 雑穀とは、古来から農学的にイネ、コムギ、トウモロコシなどの主食としての穀物とは区別される、主に付属的な食材として利用される穀物の総称を指します。具体的には、イネ科作物の中でもヒエ、アワ、キビなどの小粒の穎果を持つものが該当し、これらは英語でmilletと呼ばれることもあります。雑穀は、特にアジアやアフリカなどの伝統的な食文化において、栄養源や健康食材としての価値が認識されてきました。

 近年、健康志向や食の多様性が高まる中で、雑穀の持つ栄養価や健康効果が再評価されています。雑穀は繊維質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富で、特に全粒穀物としての利用により、消化器系の健康や心血管疾患の予防などに役立つとされています。日本においても、十六穀米などのミックス雑穀や、様々な食品に雑穀を取り入れる動きが増えており、多くの人々がその美味しさや健康効果を実感しています。

 日本雑穀協会の定義によれば、雑穀は「主食以外に日本人が利用している穀物の総称」と位置づけられています。これは、雑穀の捉え方や利用方法が、時代や文化、地域によって多様であることを示しています。現代の食生活においても、雑穀はその栄養価や多様性を活かし、健康的な食事の一部として注目されています。このように、雑穀は古くからの伝統的な食材でありながら、現代においても私たちの食生活に欠かせない存在として、その価値が継承されているのです。