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3月14日 さーたーあんだぎーの日

さーたーあんだぎーの日

 3月14日はさーたーあんだぎーの日。「ホワイトデーには『さーたーあんだぎー』をお返しに贈ろう」と呼びかけ、全国に沖縄の家庭の味「さーたーあんだぎー」を普及させるために、「さーたーあんだぎーのうた」を2004年3月14日に発表した沖縄出身のミュージシャン沖縄出身のミュージシャンシューベルトまつだが制定し、日本記念日協会が認定した。

さーたーあんだぎーの豆知識

 「サーターアンダギー」とは、沖縄県の揚げ菓子の一種。その名の通り砂糖を使用した生地を用いる球状の揚げドーナツである。「サーター」は砂糖、「アンダーギー」はアンダ(油)+アギ(揚げ)+語尾を伸ばすことで「油で揚げたもの」という意味になる。縁起の良い菓子とされる。

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 サーターアンダーギーは、沖縄の温かい風土と歴史が織りなす伝統的な揚げ菓子で、地域ごとにさまざまな呼び名や形状で親しまれています。砂糖(サーター)と油で揚げる(アンダーギー)という名前の通り、シンプルながらも豊かな甘みと独特の食感を持つ、沖縄県民の心の支えともいえるお菓子です。表面はカリッと揚がり、内部は密度が高く、ずっしりとしていながらも、どこか懐かしい味わいを感じさせます。このお菓子は、その見た目からも分かるように、開口笑という中国の菓子がルーツとされており、沖縄の歴史や文化と深い繋がりを持つ食文化の一端を示しています。

 サーターアンダーギーは、その調理法から日持ちするという特徴もあり、一度にたくさん作られることが多いです。家庭で作ることもあれば、沖縄の市場や街角で手軽に購入できる点も、地元の人々や訪れる旅行者にとっての魅力です。白い精白糖を使用したものは「白」と呼ばれ、黒糖を使った風味豊かなものは「黒」と呼ばれています。どちらもその地域特有の自然の恵みを反映した風味が楽しめるのです。

 縁起物としてのサーターアンダーギーは、祝い事の席を華やかに彩る存在であり、特に結婚式などのお祝いの場では、大きな球状のものが作られることがあります。その際には、笑うように割れるその形状が、幸福や繁栄の象徴として大切にされています。また、葬儀や法事といった凶事の場では、その形を変えることで故人への敬意を表すという、深い文化的意味合いを持っています。