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~今日は何の日?~

3月16日 財務の日

税理士バッジ

 3月16日は財務の日。中小企業がもっと財務に目を向け、財務をより良くして健全に発展、繁栄を続けて欲しいとの願いから、財務コンサルティングの専門会社である株式会社戦略財務が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(3)(1)(6)」の語呂合わせと、所得税確定申告の期限である3月15日の翌日に企業が財務状態を把握して欲しいとの趣旨から、3月16日とした。

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 財務は、企業や組織が資金を適切に管理し、効率的に活用するための重要な機能です。これには資金調達、資金配分、投資決定、利益管理など、多岐にわたる活動が含まれます。財務の目的は、組織の財政的健全性を維持し、長期的な経済的安定を確保することにあります。このためには、綿密な計画と戦略が必要であり、その過程では財務諸表の分析、予算の策定、リスクの評価と管理、そして資金の適切な運用が行われます。

 資金調達には、株式や債券の発行、銀行からの借入れ、内部留保の活用などがあり、それぞれに異なるコストと利点が存在します。適切な資金調達方法を選択することは、企業の資本構成と将来の成長に大きな影響を与えます。また、資金配分は企業の資源を最も効果的に使うために行われ、投資案件の選択、研究開発への投資、マーケティング活動、資産の購入など、多方面に及びます。財務部門は、これらの選択が企業の目標達成にどう寄与するかを常に考慮しなければなりません。

 さらに、財務は現在の市場環境や経済状況を把握し、変化に柔軟に対応する能力も求められます。たとえば、金利の変動、通貨の変動リスク、信用リスクなどの金融リスクを管理することは、企業財務の中心的な課題です。これに加えて、持続可能性という新たな要素が財務戦略に組み込まれるようになり、環境や社会に対する企業の影響を考慮した責任ある投資が求められるようになっています。

 財務の世界は常に進化しており、新しい技術や規制の変化に適応しながら、より効率的で透明性の高い管理を目指しています。財務分析のための先進的なソフトウェアの開発、ブロックチェーンや人工知能を利用した新しい決済システムの導入など、イノベーションは絶えず進行しています。財務はただ数字を追うだけではなく、組織の未来を形作る基盤であり、その判断は組織の成長と繁栄を左右するため、非常に責任重大な役割を担っているのです。

税理士とは

 税理士とは税理士法に基づいて税務に関する仕事を行う専門家で、所得税や法人税、相続税などの租税に関する業務を行っている。

 税理士のバッジは日輪の中に桜の模様が入っている。東京税理士会の50年史によると「会章の外側を縁どる円は、日本の『日』を示し、日を追って限りなく進行することを意味し、紋様の桜は日本の国花である桜をあしらっている」とのこと。