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~今日は何の日?~

3月20日 日やけ止めの日

 3月20日は日やけ止めの日。春分の日を境に日照時間が長くなり日に焼ける機会が増えることから、その前に日焼け防止の意識を持ってもらうために、株式会社資生堂が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、春分の日となることが多い3月21日の前日であり、年によっては春分の日にもなることと、(3)ニー(2)ゼロ(0)」の語呂合わせから、3月20日とした。

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 日焼け止めとは、肌を紫外線(UV)から保護するために使用される化粧品です。その主な目的は、UVBとUVAという二種類の紫外線から肌を守ることにあります。UVBは肌の表面に影響を及ぼし、日焼けや赤みを引き起こすことがありますが、UVAは肌のより深い部分に到達し、皮膚の老化やしわの原因となる可能性があります。

 日焼け止めには、化学的なものと物理的なものの二種類があります。化学的日焼け止めは、紫外線を吸収し、それを熱や別の形のエネルギーに変換する化学物質を含んでいます。一方、物理的日焼け止めは、二酸化チタンや酸化亜鉛などの微粒子を含み、紫外線を反射または散乱させることによって肌を保護します。

 日焼け止めの効果は、SPF(Sun Protection Factor)とPA(Protection Grade of UVA)によって表されます。SPFは主にUVBからの保護度を示し、数値が高いほど長時間の保護が可能です。PAはUVAからの保護度を表し、+の数が多いほど高い保護を提供します。

 正しい使用法が日焼け止めの効果を最大限に引き出します。使用する前に肌をきれいにし、紫外線にさらされる15〜30分前に均等に塗布することが推奨されます。水や汗で流れることがあるため、水辺やスポーツを行う際には防水タイプを選び、数時間おきに塗り直すことも重要です。

 日焼け止めの選び方には、肌質や活動内容に応じた選択が求められます。敏感肌や乾燥肌の人は、肌に優しい成分のものを、屋外で長時間活動する人は高いSPFとPAの製品を選ぶと良いでしょう。また、日常的に使用する場合は、肌になじみやすく白浮きしない製品が適しています。

日焼けの豆知識

 「日焼け」には大きく分けて、皮膚が炎症を起こし赤くなる「サンバーン」と、メラニン色素が皮膚表面に沈着し黒くなる「サンタン」の2種類がある。

 日焼けの原因となる紫外線はビタミンDの生成に必須だが、日本においては特に意識せずとも十分な量のビタミンDを確保できるため、あえて紫外線を浴びる必要はない。