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~今日は何の日?~

3月31日 経理の日

 3月31日は経理の日。多くの企業が3月31日に年度末を迎えることから、経理の重要性を再確認する日としてもらうために、経理・会計ソフト「弥生会計」を販売している弥生株式会社と、クラウド請求管理サービスを行っている株式会社Misocaが制定し、日本記念日協会が認定した。

 また、経理に関わる人が翌日から新たな気持ちで新年度を迎えられるようにとの願いも込められている。

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 経理とは、企業や組織において、財務に関わる一切の業務を管理・運営する重要な部門のことです。主な業務として、日々の取引の記録、収支の管理、財務諸表の作成、予算管理、経費の精算、税務処理などがあります。経理部門は、組織の財務の健全性を維持し、経営判断に必要な情報を提供する役割を担っており、組織全体の運営において中核的な位置を占めています。

 経理の業務は、正確かつ迅速な取引記録が求められ、そのためには会計の基本原則や法規に精通している必要があります。また、現代の経理では、会計ソフトウェアの使用が一般的であり、デジタル技術の活用によって業務の効率化が進んでいます。このため、経理担当者は会計知識だけでなく、ITスキルも必要とされるようになってきています。

 経理部門のもう一つの重要な機能は、税務処理です。企業の税金計算、申告、支払いを適切に行うことで、税務上の問題を防ぎ、企業の法的責任を果たします。また、経理は財務分析にも関わり、経営者への報告書作成や予算計画の策定にも貢献します。これらの活動を通じて、企業の経営戦略の策定や事業の成長に重要な役割を果たしています。

 さらに、経理部門は組織内外のステークホルダーとのコミュニケーションにも関わっています。投資家、銀行、その他の金融機関、取引先、従業員など、多岐にわたる関係者とのやり取りを通じて、組織の財務的信頼性を維持し、良好な関係を築いていくことが求められます。経理部門は、単に数字を扱う部門ではなく、組織の信頼性や透明性を支える、非常に戦略的な役割を果たしているのです。