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3月31日 体内時計の日

 3月31日は体内時計の日。ドコモ・ヘルスケアが展開するサービス「からだの時計 WM」により、体内時計を整え、健やかな24時間の使い方と、体が持つ本来の力を引き出してもらうことを目的に、ドコモ・ヘルスケア株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、入社や入学などの新生活の変わり目に生活リズムを省みる日ということで、新年度が始まる前日の3月31日とした。

体内時計の豆知識

 体内時計とは、自律神経の働きやホルモンの分泌などをコントロールする体の司令塔。生物時計とも言う。不規則な食生活を送ると、この体内時計が乱れ、肥満、心身の疲労、老化の進行など体の不調に繋がる。

 また、体内時計が備わっているのは人間だけではない。例えば、洞窟内にいる蝙蝠が日没を予想できることや、植物の開花の季節が決まっているのも体内時計のおかげである。

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 生物時計、または体内時計とは、生物が本能的に持っている時間を計るメカニズムです。この時計は、日々の行動や睡眠のリズムに大きく影響を及ぼしており、哺乳類の場合、主に脳の視交叉上核で制御されています。生物時計は動物の生存戦略に密接に関わっており、例えば昆虫では活動時間を変えることで、種の存続に必要な行動を最適化しています。

 特に注目されている生物時計の機能は概日リズムです。これは約25時間の周期で変化し、生物の睡眠、活動、食事などに影響を与えます。生物はこのリズムを内部で生成し維持することができ、例えばラットの研究では、外部の環境から隔絶されても約24時間周期のリズムを保つことが確認されています。

 生物時計の存在は、鳥が太陽の位置を利用して方向を決定する能力や、ミツバチが日の光を基準にダンスで情報を伝える行動などからも明らかです。また、植物の開花時期が日長によって左右される現象など、植物界でも時計機構が重要な役割を果たしています。

 生物時計のメカニズムは、時計遺伝子によって生成されるタンパク質が関与しており、このタンパク質の増減によって時間の経過が計られます。このような機能はカビから人間に至るまでの真核生物に共通しており、生物の日々の生活リズムを調整するために不可欠です。