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3月8日 スリッパを楽しむ日

 3月8日はスリッパを楽しむ日。スリッパの履き心地の良さとその利便性を多くの人に知ってもらい、自分のためだけでなく、友人や家族恋人同士がスリッパを贈り合い楽しめる日にと、インテリアファブリックの企画製造などを行うユニベール株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、スリ(3)(8)」の語呂合わせから、3月8日とした。

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 スリッパは、その名前が示すように、足を滑らせるように履ける特性を持った履物で、多くの文化や環境で利用されています。主な特徴として、踵部分が低い、またはまったくない、留め金や結び紐がない、そして足の前側部分のみを覆うデザインが挙げられます。また、スリッパには足先を覆うタイプと、足先が少し開いているタイプのものがあります。

 スリッパの起源はオリエントとされ、ヨーロッパでは15世紀からその存在が確認されています。日本におけるスリッパの歴史は、19世紀の終わりに外国人居留者の依頼で初めて製作されたと伝えられています。この履物の名前は、おそらくシーボルトが日本に伝えた「上沓(スリップルス)」に由来していると考えられます。

 現代では、スリッパは屋内でのリラックスした環境や、外部の汚れを室内に持ち込まないための履物として利用されています。特に日本においては、家の中やオフィス、ホテルなど多くの場所で履かれる上履きとしての役割を果たしています。また、山形県河北町を中心とした地域では「かほくスリッパ」の名でブランド化されており、高品質なスリッパの生産が行われています。

 スリッパのシンプルなデザインと機能性は、私たちの日常生活において、足元の安らぎやリラクゼーションを提供する存在として欠かせないものとなっています。さらに、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う生活様式の変化を背景に、スリッパを使う文化が世界的に広がりつつあることも注目されます。このように、歴史的背景や文化的背景を持ちながら、スリッパは私たちの生活に根付いていることが伺えます。

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