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3月10日 サンドブラスト彫刻の日

サンドブラスト彫刻の日

 3月10日はサンドブラスト彫刻の日。サンドブラスト彫刻のことをより多くの人に知ってもらい、サンドブラスト業界を活性化させるために、富山県射水市のオリジナルギフト工房ハッピースマイルが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、サンド(310)」の語呂合わせから、3月10日とした。

 また、記念日を通して作家活動及び生業とする人への後援をとの願いも込められている。

 サンドブラストとは表面に砂などの研磨剤を吹き付ける加工法のことで、ガラスなどの工芸品の他にも錆び取りなどにも使われている。

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 サンドブラスト彫刻は、繊細かつ精緻なアートワークを生み出す、非常に魅力的な技法です。この技法は、圧縮空気を用いて硬い砂粒子を勢い良くガラスや石などの素材に吹き付けることで、素材の表面を削り取り、美しい絵柄や文字を彫り出します。この技法によって作り出される作品は、透明感と立体感を併せ持ち、視覚的にも非常に魅力的です。

 サンドブラスト彫刻のプロセスは、まずマスキングシートを素材の表面に貼り付けることから始まります。このシートには、彫りたいデザインの形に合わせた穴が開いており、砂が吹き付けられるのはこの穴を通じてのみです。この方法により、細やかで精密なデザインを実現することができます。使われる砂は金剛砂と呼ばれる硬い砂で、彫刻する素材や深さによって、粒の大きさを変えることで様々な表現を可能にしています。

 サンドブラスト彫刻は、平面だけでなく円筒形の素材にも施すことができますが、曲面への適用は技術的に難しいため、多くは平面や円筒形の部分に使用されます。特にガラスに対して行われたサンドブラスト彫刻は、砂の当たった部分が磨りガラスのように白くなり、美しい絵柄や文字が浮かび上がります。さらに深く彫ることで立体感を出すことも可能です。また、ガラス全体に砂を当てることで、透明感を残しつつ上品な白色の仕上げを施すこともできます。

 サンドブラスト彫刻は、その美しさだけでなく、耐久性も高く、記念品や賞品、インテリアアートなど幅広い用途に使用されています。また、サンドブラスト彫刻はサンドブラストエッチングとも呼ばれ、その独特な質感と美しい仕上がりは多くの人々を魅了し続けています。この伝統的な技術を継承し、さらなる創造的な表現を追求するアーティストたちによって、サンドブラスト彫刻は今後もさまざまな形で私たちの生活に彩りを加えていくでしょう。