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3月10日 水通しの日

 3月10日は水通しの日。「水通し」を通じてより多くの人に赤ちゃんの誕生を楽しみに思い、ワクワクとした幸せな気持ちになってもらおうと、育児やマタニティ製品、女性ケア、ホームヘルスケア、介護用品などの製造販売を手がけるピジョン株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、水通(310)し」の語呂合わせから、3月10日とした。

 赤ちゃんが生まれる前の準備として行うベビー服の「水通し」。世界一幸せな洗濯とも言われる「水通し」は、ホルムアルデヒドなどの化学物質を除去し、汗を吸収しやすくするために水洗いをすること。

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 赤ちゃんが生まれてくる大切な瞬間を迎える前に、親となる方々が行う心温まる準備作業の一つが「水通し」です。この作業は、まだ世界を知らない赤ちゃんのために、新しく購入したベビー服や肌着などを事前に水洗いすることで、化学物質や糊などの不純物を洗い流し、赤ちゃんの敏感な肌に優しい状態にするというものです。

 赤ちゃんの服は、製造過程でホルムアルデヒドなどの化学物質が使用されることがあります。これらの物質は、赤ちゃんの肌に直接触れると、かぶれやアレルギー反応を引き起こす可能性があるため、水通しは非常に重要なプロセスとなります。また、水通しをすることで、服の繊維がふんわりとし、汗の吸収性が向上します。これにより、赤ちゃんが快適に過ごせるようになるのです。

 多くの妊婦さんは、妊娠8〜9ヶ月頃に水通しを行います。この時期は、妊娠のラストスパートであり、体調の変化や出産への不安、そして新しい命の誕生への期待が入り混じる時期です。そんな中で行う水通しは、赤ちゃんの小さくて愛らしい服を手に取り、洗濯機に並べることで、これから迎える新生活に対する夢や希望を膨らませる貴重な時間となります。また、SNSに「#世界一幸せな洗濯」というハッシュタグを付けて投稿することで、同じような経験を共有し合うことも多くなっています。

 水通しは、赤ちゃんを迎える準備の一環としてだけでなく、親としての新たな一歩を踏み出す象徴的な行為です。愛情を込めて赤ちゃんの服を洗い、心を込めて乾かす。これらの一つ一つの行動が、親としての責任感と喜びを深めていくのです。