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3月22日 面発光レーザーの日

 3月22日は面発光レーザーの日。記念日を通して日本発の技術である面発光レーザーの貢献度、実用性などを国内外にアピールするとともに、更なる研究開発、応用開発の促進に繋げていくために、公益社団法人応用物理学会微小光学研究会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、東京工業大学で研究をしていた伊賀健一氏が面発光レーザーを発案し、これを研究ノートに記載した日(1977年3月22日)にちなんで、3月22日とした。

面発光レーザー

 基板と垂直にレーザービームを放射する半導体レーザーのことで、東京工業大学名誉教授の伊賀健一氏が発明した。現在ではLANやコンピューターマウス、レーザープリンター、顔認証など多くの応用分野で使われている。

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 面発光レーザーは、レーザー技術の一種で、その名の通り、光が素子の表面全体から放射される特性を持つレーザーです。これは従来のエッジ発光レーザー、つまり光が素子の端から放射されるタイプとは異なります。面発光レーザーの最大の特徴は、均一で広範囲の光を生成する能力にあります。この特性により、面発光レーザーは特に照明やディスプレイ技術において重要な役割を果たしています。

 面発光レーザーの応用例としては、高画質のプロジェクターや大型ディスプレイの光源としての利用が挙げられます。また、医療分野では、均一な光を必要とする手術や治療にも使用されています。さらに、この技術は、センサー技術や通信分野においても応用され、さまざまな製品の性能向上に貢献しています。

 面発光レーザーは、その構造上、従来のレーザーに比べて熱管理が容易であり、より効率的に運用することが可能です。また、均一な光出力により、使用するデバイスの設計においても柔軟性が増します。これらの特性は、面発光レーザーをさまざまな産業や技術分野において魅力的な選択肢としています。

 面発光レーザーは、光学技術の進歩と共に発展しており、その用途は今後も拡大していくと予想されます。持続可能で効率的な照明ソリューションから、精密な医療機器、革新的な通信技術に至るまで、面発光レーザーは多岐にわたる分野で革新をもたらす可能性を秘めています。