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3月20日 さつま揚げ(つけあげ)の日

さつま揚げ(つけあげ)の日
引用元:小田口屋

 3月20日はさつま揚げ(つけあげ)の日。鹿児島の特産品であるさつま揚げ(つけあげ)の認知度を向上させ、さつま揚げの食文化を後世まで伝えていくために、さつま揚げ、かまぼこ、惣菜などの食品の製造販売を手がける株式会社シュウエイ(屋号:小田口屋)が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、さつまる(320)」の語呂合わせから、3月20日とした。

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 小田口屋の製品に対するこだわりは、その伝統と革新性に見て取れます。特筆すべきは、さつま揚げの製造において、豆腐と山芋をつなぎに使用している点です。この独自の方法は、本場鹿児島の伝統に基づきつつ、現代の消費者の好みや健康意識に応える形で進化しています。豆腐は昔からさつま揚げに用いられており、山芋は滋養強壮や疲労回復に効果があるとされています。これらを使用することで、さつま揚げに特徴的な食感と深い味わいを与えています。

 さらに、風味を豊かにするために灰持酒(薩摩地酒)を使用しています。この醸造調味酒は、お酒とみりんの両特性を持ち、豊富なアミノ酸を含んでいます。これにより、さつま揚げに甘みと奥深い味わいを加えています。また、主原料として「とび魚」を使用し、イトヨリダイやアジなどのすり身とブレンドすることで、独特の「魚肉のまろやかさ」と「魚のうま味」を引き出しています。これは小田口屋独自の技術によるもので、従来のさつま揚げに比べて甘さを控えめにし、減塩を実現しています。

 商品開発においても、小田口屋は伝統を重んじつつ、柔軟な発想で新 商品を生み出しています。季節の食材を活かした商品や、創作的な惣菜商品など、多様なさつま揚げを製造・販売しているのです。これは、顧客のニーズに敏感であり、時代の変化に対応した商品開発を行っている証拠です。

 安全性に対するこだわりも小田口屋の重要な特徴の一つです。ギフトセットでは、製品の安全性を確保するためにガス充填包装を採用しています。これは、液化炭酸やエチルアルコールを使用し、商品の劣化や酸化を防ぎながら、揚げたての風味を保持する目的で行われています。これにより、商品の味の落ちにくさや日持ち効果を高めています。

 小田口屋の製品は、生産地である鹿児島県の自然環境や文化も大きく影響しています。例えば、天然砂むし温泉や知林ヶ島、池田湖などの豊かな自然は、製品の特徴づけにも一役買っています。さつま揚げの歴史も、薩摩と琉球との交流により生まれた「チキアーギ」に始まり、地元の食文化と深く結びついています。このように、小田口屋の製品は、伝統と革新、自然と文化が融合した独自の味わいと品質を持っているのです。