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3月14日 キャンディーの日

キャンディーの日

 3月14日はキャンディーの日。「バレンタインデーのお返しにキャンディーを」と全国飴菓子工業協同組合が制定した。

 日付は、ホワイトデーと同じ日である、3月14日とした。

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 キャンディーという甘美な誘惑は、その起源を世界の多様な文化と歴史の渦中に持ち、古今東西を問わず人々の喜びと祝祭の瞬間に彩りを添えてきました。その語源については、アラビア語の「quand」やラテン語の「can(dy)」、インドの「kandi」といった諸説があり、世界各地で独自の発展を遂げてきたことを示唆しています。日本においても、キャンディーの祖とも言える飴は、一千年以上の歴史を持ち、神事や栄養補給など、人々の生活に深く根ざしてきました。

 江戸時代には、砂糖が広く流通するようになり、飴は一般大衆の間で楽しまれるお菓子へと変貌を遂げました。そして縁日などのお祭りでは、子供たちの手に握られる喜びの象徴として、その人気は不動のものとなりました。明治時代には外国からの文化の影響を受け、キャンディーが新たな甘い楽しみとして日本にもたらされ、これが日本の菓子文化に新たな色彩を加えたのです。

 日本の年中行事においても、飴は縁起物として重要な役割を果たしてきました。新年を祝う「福飴」、端午の節句に子供たちの健康を祈る「金太郎飴」、長寿を願う「翁飴」、そして七五三には子供たちの成長を願って「千歳飴」が贈られるなど、飴は日本の風土と共に歩んできました。これらの飴は、ただの甘味料としての役割を超えて、人々の願いや思い出、文化を形作る重要な要素となっています。

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