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3月27日 仏壇の日

仏壇の日

 3月27日は仏壇の日全国宗教用具協同組合が制定した。

 日付は、日本書紀に、「天武天皇14年のこの日、諸国の家ごとに仏者を作り、仏像、経典を置いて礼拝供養を勧めた」と書かれてあることから、3月27日とした。

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 仏壇は、仏教における重要な礼拝施設であり、仏を祀るための壇を指します。寺院の仏堂に設置される大規模な壇(須弥壇)も含まれる一方で、一般家庭における仏壇は、寺院の本堂にある須弥壇を小型化したものです。日本では、家庭内の仏壇は先祖供養の場として一般的に使われています。

 家庭用の仏壇には、様々なタイプがあります。その内部は、木製の箱状の構造で、仏教各宗派の本山寺院の仏堂を模した豪華な作りになっていることが一般的です。内部には本尊や脇侍の像、掛軸、供物を配し、先祖供養のための位牌や過去帳、法名軸なども祀られます。チベット仏教では、屋内の壁の一面を占めるサイズの祭壇が用いられることがあり、こちらも本尊や供物などを配置します。

 日本における仏壇は、大きく分類すると金仏壇、唐木仏壇、関東式仏壇、家具調仏壇に分かれます。金仏壇は豪華な装飾が特徴で、主に西日本で好まれます。唐木仏壇はシンプルな木目の美しさが特徴で、主に東日本で好まれる傾向にあります。関東式仏壇は、その名の通り関東地方でよく見られるスタイルで、家具調仏壇は現代の住宅に合わせたデザインのものが多く、シンプルでモダンな外見を持っています。

 仏壇は、仏教徒にとっては精神的な支えとなる場所であり、日々の祈りや供養の行為を通じて、故人への想いを新たにする重要な役割を果たします。また、家庭の仏壇は、家族の絆を象徴し、世代を超えて受け継がれる文化的な遺産とも言えるでしょう。