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3月3日 キシリクリスタルの日

 3月3日はキシリクリスタルの日。「キシリクリスタル」を愛してくれるファンの方々に、感謝と笑顔を届ける日。キャンディ、豆菓子、チョコレートなど、さまざまなお菓子の製造販売を手がける春日井製菓株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、「キシリクリスタル」独自の3層構造から、3月3日とした。

キシリクリスタルについて

キシリクリスタルの日

 「キシリクリスタル」はキシリトールのひんやり層をキャンディ層で挟んだ3層キャンディ。3層だからこそ生み出されるひんやり感と甘さの絶妙な味わいが楽しめる。

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「キシリクリスタル」とは、キシリトールを使用した独特なキャンディ製法で、特にキシリトールを主成分とする3層構造キャンディの製造技術を指します。この技術は、キシリトールが液状のまま固まらないという課題を克服し、結晶化する方法を開発したことによって生まれました。

開発は1997年のキシリトールの食品添加物としての認可を受けてすぐに始まりました。初期の試みでは、一般的なキャンディ製法を用いてもキシリトールを固めることができなかったため、研究チームは結晶粒子径をコントロールする新しい方法を試み、この努力が実を結びました。この新しい製法は「キシリクリスタル製法」と名付けられ、特許を取得しました。

最終的に、この技術は3層構造のキャンディを生産するために用いられるようになり、真ん中の層にキシリトールを配置し、その周りを他のフレーバーが囲む形で組み込まれました。この構造により、キシリトールの提供する独特の冷涼感と他の層の味が組み合わさり、消費者に新しい味覚体験を提供しました。

市場導入当初、製品は生産の困難さや独特の3層構造が理解されず、販売は伸び悩みました。しかし、その後の製品開発において「キシリクリスタルミルクミントのど飴」という製品が開発され、これが大きな成功を収めました。ミルクとミントの組み合わせ、そしてキシリトールの冷涼感が消費者から高く評価され、キシリクリスタル技術の可能性を広げる結果となりました。

このように、「キシリクリスタル」は食品科学の進歩を象徴する技術であり、新しい味覚体験を提供するとともに、キャンディ市場における製品開発の革新的な例となっています。

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