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4月4日 フォーの日

フォーの日

 4月4日はフォーの日。エースコックの即席麺「フォー」の美味しさを広めるために、エースコック株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、「フォー」という名前から、「4」が重なる4月4日とした。

フォーとは

 フォーはベトナム料理で使われる米粉で作った平打ちのライスヌードル。ツルツルした食感をしている。鶏や牛から取ったダシのスープに鶏肉や牛肉、いくつかの野菜を入れて食べることが多い。

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 フォーは、ベトナムを代表する伝統的な料理の一つであり、米粉から作られる平たいライスヌードルと、鶏肉や牛肉をベースにした透明であっさりしたスープが特徴です。このシンプルながら奥深い味わいの料理は、ベトナムの人々にとって日常的な食事であり、また世界中の多くの人々に愛されています。

 フォーの起源は、フランス領インドシナ時代の20世紀初頭に遡ります。ベトナム北部がその発祥地とされ、特にハノイやナムディンが有名です。時間が経つにつれて、フォーは南部にも広がり、地域ごとに異なるバリエーションが生まれました。北部のフォーは比較的シンプルな構成が特徴で、南部のフォーは甘みが強く、多様なハーブやスパイスを使用することが特徴です。

 調理法の基本は、牛や鶏の出汁を使ったスープに、米麺を加えて作ります。具材として、薄切りの牛肉や鶏肉、つみれ、タケノコ、さまざまなハーブや生野菜をトッピングします。食べる際には、ライムの絞り汁やヌクマム(魚醤)、ヌクチャム、生唐辛子などを加えて、各自の好みに調整します。このカスタマイズ性の高さが、フォーをより魅力的な料理にしています。

 フォーはただの麺料理を超え、ベトナム文化の象徴とも言える存在です。それは、家庭で楽しむ心温まる食事であったり、友人や家族との絆を深める食卓を囲む時間であったり、海外でベトナムの味を懐かしむ一皿であったりします。フォー一杯には、ベトナムの歴史、文化、そして人々の暖かさが凝縮されています。

 そのため、フォーを食べることは、単に美味しい食事を楽しむこと以上の意味を持ちます。それは、異文化への理解を深め、世界とのつながりを感じることができる体験なのです。フォーを通じて、私たちは遠く離れたベトナムの土地と人々の暮らし、彼らの精神を少しでも感じ取ることができるでしょう。