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4月4日 猪肉の日

猪肉の日

 4月4日は猪肉(ししにく)の日。多くの人に猪肉を味わってもらうという目的で、猪肉・鹿肉・熊肉などのジビエの肉などを扱う有限会社「肉の鈴木屋」が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(44)肉」の語呂合わせから、4月4日とした。

 別名「牡丹(ぼたん)肉」。食味は豚肉に近いらしい。食べ方としては、猪肉に野菜を加えて味噌仕立てにした牡丹鍋が有名。

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 猪肉、または牡丹肉としても知られるこの食材は、イノシシから得られる肉で、古来より多くの文化で珍重されてきました。猪肉の名前に込められた「牡丹」という言葉は、その見た目や風味の豊かさを象徴しており、豊かな自然の恵みを感じさせます。猪肉は赤身が多く、野生の獣肉特有の濃厚な味わいが特徴であり、子猪の場合はより柔らかく、ピンク色をしています。

 猪肉は、その捕獲方法や処理方法によっても風味が大きく変わります。血抜きや内臓の取り扱い、皮の処理には特に注意が必要で、これらの工程を適切に行うことで、臭みを減らし肉の質を高めることができます。また、猪肉は熟成させることでさらに柔らかく、風味豊かな肉質になるとされています。

 猪肉は、その栄養価の高さからも注目されています。豊富なたんぱく質を含み、鉄分やビタミンB群などの栄養素も豊富に含まれているため、健康的な食材としても価値があります。しかし、猪肉を取り扱う際には、ウェステルマン肺吸虫や有鉤条虫、旋毛虫など、人への感染リスクがある寄生虫に注意が必要です。十分な加熱調理が推奨されます。

 現代においても、猪肉はその独特の風味と栄養価の高さから、世界中で需要があります。日本では、特に狩猟文化の中で重要な食材として位置づけられており、猟師による捕獲から日常の食卓まで、幅広く利用されています。猪肉を用いた料理は、その地域の風土や文化を反映した多様なものがあり、伝統的なレシピから新しい試みまで、猪肉の可能性を広げています。

 猪肉は、ただの食材を超えた、人々の生活や文化に根ざした存在です。その独特な味わいと歴史は、今後も多くの人々に愛され続けることでしょう。