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4月5日 新子焼きの日

新子焼きの日
引用元:旭川名物“新子焼き”の会

 4月5日は新子(しんこ)焼きの日。旭川市の名物である新子焼きのおいしさを多くの人に知ってもらうために、旭川名物“新子焼き”の会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(4)(5)」の語呂合わせから、4月5日とした。

新子焼きとは

 新子焼きとは、若鳥の手羽も含む半身を素焼きにしたもの。

 出世魚のコハダは、幼魚の頃「新子」と呼ばれている。そこで鶏も若いうちは「新子」と呼ぶことにし、それを焼いたものであることから「新子焼き」と名付けられた。

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 新子焼きは、その名が示す通り、若鶏の半身を骨付きのまま素焼きにした日本の伝統的な料理で、特に北海道旭川市のソウルフードとして知られています。この料理は、若鶏の手羽を含む半身を使用し、シンプルながらも深い味わいが特徴です。旭川市では、戦後の食料不足の中で、比較的手に入りやすく栄養価の高い鶏肉を最大限に活用するために考案されたとされています。この料理法は、寒冷な気候と雪深い地域特有の食文化を反映していると言えるでしょう。

 新子焼きの名称については、出世魚として知られるコノシロの幼魚を指す「シンコ(新子)」に由来しています。若鶏を「新子」として、それを焼くことからこの名が付けられました。対照的に、親鳥を焼いた料理は「山賊焼」と呼ばれています。これは、食材への敬意とその料理法に対する独自の呼称を持つ地域文化の一例です。

 特に旭川市においては、タレで味付けをすることが一つの特徴となっており、その味わいは多くの人々に愛されています。この地域独自のタレは、新子焼きの魅力を一層引き立てています。また、この料理が「100年フード」に認定されたことは、その文化的価値と伝統の重要性を国が認めたことを意味し、その歴史と地域に根ざした意義をさらに強調しています。

 新子焼きのような地域発祥の料理には、その土地の歴史や文化、人々の暮らしに対する深い理解が込められていじます。料理一つを通じて、地域の自然環境や歴史背景、そこで生きる人々の知恵や工夫を知ることができるのは、非常に興味深いことです。

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